EarFun Air Pro 4 を実機レビュー。コスパ抜群のANC搭載ワイヤレスイヤホン

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EarFun Air Pro 4 を実機レビューのアイキャッチ写真

今回の記事では、EarFunが7月に発売した ANC 搭載の最新ワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro 4」の実機レビューをお届けしていきます。なお、レビューにあたり実機の提供を受けています。

新しい EarFun Air Pro 4 は、Qualcomm の最新チップ QCC3091 を採用し、Bluetooth 5.4 と Blueooth LE Audio のサポート、aptX Lossless & aptX Adaptive サポート、LDAC 対応、ハイレゾワイヤレス認証の取得といった音質に関わる性能だけでなく、最大50dbのノイズ低減のできる EarFun 独自の QuietSmart 3.0・ハイブリッド・アダプティブ式ノイズキャンセリング機能を搭載し、ANC にも力を入れています。

さらにイヤホンとケースで最大52時間連続再生、ワイヤレス充電と急速充電のサポート、マルチポイント接続対応、着脱検知機能、Google ファストペアや Auracast に対応するなどスキのない機能を備えていることも特長です。

価格も9,990円と1万円を切る手頃な価格で販売されており、カタログ上の性能と機能だけでもコストパフォーマンスに優れていることは間違いありません。

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目次

デザイン・操作性

EarFun Air Pro 4 のケースはとてもコンパクトなサイズになっており、Apple AirPods や Google Pixel Buds などのケースと同じくらいのサイズです。素材はプラスチックですが、マットな加工になっているためチープさはなく、指紋も目立ちにくくなっています。なお、ケースの重さはイヤホン込みで約55g(実測)と軽いので持ち運びに便利です。

ケース手前には LED インジケーター、背面(ヒンジ)側には充電用の USB-C ポートがあります。このケースはワイヤレス充電に対応しているため、スマートフォンなどもワイヤレス充電を利用している場合はケーブル不要で充電器に置くだけなので便利です。ケーブルと違って置けばよいので、都度置いておけば充電が切れてしまう心配もありません。なお、10分間の充電で最長2時間使用可能になる急速充電も備えています。

イヤホンは取り出した向きでそのまま耳に装着できるようになっているため、スムーズに装着することができます。別のシリーズでは逆向きになっているものもありましたが、EarFun Air Pro 4 は自然な動作で出し入れができるようになっています。

デザインもシンプルで、今回のレビュー機はブラックなのでステムのカラーもグレーとなっていて落ち着いた雰囲気です。イヤホンは大きすぎるということもなく、装着したときもズレや違和感などはなくしっかりとフィットしており、サイズ調整用のイヤーピースが5種類(XS/S/M/L/XL、うちMは装着済み)含まれているため調整しやすいこともメリットです。

また、イヤホン本体は IPX5 防水性能を備えているため、雨が降ってきたときの水濡れや運動中の汗で濡れてしまっても安心して使うことができます(ケースは防水ではないので注意)。

イヤホンのステム上部にはタッチコントロールセンサーが内蔵されており、ここでいくつかの操作を行うことができます。デフォルトでのタッチ操作は次のようになっています。

タッチ機能
1回 (L)ボリュームダウン
1回 (R)ボリュームアップ
2回 (L/R)再生/一時停止
応答/通話終了
3回 (L)前の曲
3回 (R)次の曲
通話中 3回 (L/R)2つの通話に応答して転送
2秒長押し (L)モード切り替え
2秒長押し (R)音声アシスタントの起動

基本的な操作に広く対応していますが、アプリから操作をカスタマイズすることもできます。

タッチへの反応はスムーズで、ボタン式と違って押し込む必要がないため耳への負担が少なくて住みます。タッチエリアもフラット(指に合うよう少し凹んでいる)になってるため、操作性はなかなか悪くありません。

性能・機能

EarFun Air Pro 4 のカタログスペックは次のようになっています。

Bluetooth バージョン5.4
Bluetooth 周波数2.402GHz〜2.480GHz
Bluetooth プロファイルA2DP、AVRCP、HFP、HSP
Bluetooth 送信電力<7dBm
音質系Snapdragon Sound
aptX Lossless
Hi-Res Wireless
LDAC
LE Audio
AURACAST
その他機能ANC(アクティブノイズキャンセリング)
ゲームモード対応
マルチポイントペアリング
着脱検知
cVc 8.0 マイク AI ノイズキャンセリング
ケース・ワイヤレス充電対応(急速充電対応)
バッテリー駆動時間[ANC OFF]
・イヤホン : 最大11時間
・ケース併用 : 最大52時間

[ANC ON]
・イヤホン : 最大7.5時間
・ケース併用 : 最大35時間
ケースサイズ62.4×46.6×29.2mm
重さ56g

1万円以下のワイヤレスイヤホンですが、現状ではこれ以上はないくらいの機能を詰め込んでいることが大きな特長です。とくに Qualcomm の最新オーディオソリューション Snapdragon Sound や aptX Lossless、LDAC にも対応しており、安定した無線通信環境で高音質低遅延を実現しています。さらに LE Audio や Auracast といった新世代の技術をサポートしている点も魅力です。

まず、アクティブノイズキャンセリング(ANC)についてですが、独自技術 QuietSmart 3.0 を採用し、最大50dBのノイズ低減と周囲のノイズレベルに応じてノイズ低減レベルが調整される「アダプティブ(適応型)ノイズキャンセリング」機能も導入されました。

実際に使ってみると、予想よりもしっかりと効果を実感し、高級ラインのモデルに負けないレベルで音をカットしてくれます。エアコンや扇風機などの低音やキーボードのタイピング音などはきれいに抑えられ、音楽を流していると隣の部屋の掃除機(ルンバ)の音も気にならないレベルまで抑えることができます。ANC機能は1万円であることを考えたら十分なレベルだと思います。

一方、外音取込モードもとくに問題のないレベルですが、低めの音が少し強調されて聞こえて来る感じがあります。極端に増幅されているわけではありませんが、マイクを通して聞こえている感じが少し強めに感じたので、もう少し自然な音で入ってくるとより良かったと思います。

音質に関してですが、これも1万円以下で購入できるワイヤレスイヤホンとしてはとても良く、低音から高音までフラットでバランス良く聞こえます。とくに音に関しては、アプリを介してイコライザーから細かく調整できるため、好みの音に近づけやすいことがメリットです。プリセットのイコライザーも豊富に用意されており、いくつかのパターンを試すことで自分に合う音を見つけやすくなっています。

プリセットからだけでなく自分で調整することも、適応イコライザという機能を利用して周囲の環境に合わせて自動的に設定することもできます。色々試してみたところ、私はやはり低音が強めのほうが好みなのでプリセットの低音ブースト3を設定しています。これによりしっかり低音が響くようになります。

接続も安定しており、自宅やカフェ、コワーキングスペース、電車での移動中や東京駅など人通りの多い場所でも音が途切れるといったことはありませんでした。

マイクについては、こちらも1万円以下のイヤホンとしてはしっかりとしており、静かな場所はもちろん、少し騒がしいカフェでも声をしっかりと捉えていました。Bluetooth 接続なので人の多い場所だとやや不安定になりますが、それでも急にかかってきた電話への応答などであれば問題はないレベルです。

ウェブ会議用デバイスではありませんが、専用のヘッドセットなどがない場合や急場を凌ぐためであれば大きな問題はないと思います。

ここでアプリについて紹介しておきます。様々なフィードバックを経て、いまではアプリを使うためにアカウントにログインする必要はなくなり、設定できる項目もかなり増え、細かく設定することができるようになりました。

例えば、今回の EarFun Air Pro 4 ではアクティブノイズキャンセリング(ANC)の設定が増えており、ディープANCモード、バランスANCモード、AI適応型ANCモード、AI聴覚適応型ANCモード、ウィンドカットANCモードという6つのモードから選択ができます。また、外音取込モードもデフォルトとバランスの2種類があり、環境や自分に合うものを選びやすくなりました。

イコライザーもプリセット、カスタム、適応から選ぶことができ、キーのカスタマイズや接続済みのデバイスの操作、Bluetooth オーディオ品質や LE Audio の切り替えなどを操作することができます。アプリも少しずつ改善が進んでいることから、かなり使いやすくなっていると感じます。

この他にも着脱検知機能やマルチポイントペアリング、片耳での通話対応、ゲーム向けの超低遅延モード(50ms)、Google ファストペアによるペアリングなども備えており、幅広く機能をカバーしています。

ただし、Bluetooth オーディオの品質を上げるといくつかの機能と同時に利用できない場合や、どちらかしか利用できないといったパターンになります。

  • LDAC とマルチペアリングは同時に使用できない
  • 安定した接続を有線すると、LDACやQualcomm aptXは無効になる
  • LE Audio を有効にすると Google Fast Pair が使用できない など

音質を優先するか、安定した接続または使いやすさを優先するかによって、設定が限られることに注意してください。スマートフォンによって対応状況も異なります。

まとめ

EarFun Air Pro 4 はこれまでの機種から大きく改善されており、1万円を切る価格のワイヤレスイヤホンのなかでも、性能と機能が充実しておりコストパフォーマンスは非常に優れている1台です。とくに手頃な価格で性能と機能、価格を重視したワイヤレスイヤホンを求めているユーザーにはおすすめです。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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