今回の記事では、CIO が9月19日から Amazon で一般販売を開始している Qi2 ワイヤレス充電対応かつケーブル内蔵のモバイルバッテリー｢CIO SMARTCOBY Ex SLIM Qi2 ＆ Cable｣を Apple iPhone シリーズではなく Google Pixel 9 Pro で使ったときのレビューをお届けします。
この｢CIO SMARTCOBY Ex SLIM Qi2＆Cable｣は、最大15WのQi2規格ワイヤレス充電と最大20Wの有線充電に対応する5,000ｍAh容量のモバイルバッテリーです。Qi2ワイヤレス充電は MagSafe 規格と同じくマグネットにより本体に吸着することができ、一般的なワイヤレス充電器と違ってずれないよう手で支える必要がなく簡単かつ安定して充電できることがメリットです。
また、後方互換もあるため充電速度は落ちることもありますが、マグネットのない Qi (Qi2規格ではない) ワイヤレス充電対応のスマートフォンやイヤホンなどのアクセサリーの充電も可能です。さらに本体を囲うように収納できる USB-C ケーブルが内蔵されている(着脱も可能)ため、ワイヤレス充電に非対応の機種や、最大20Wの速度で充電したい場合にも便利なモバイルバッテリーとなっています。
ポチップ
製品仕様
| 型番 | CIO-MB20W2C-5000-EX01 |
|---|---|
| サイズ | 91×65.5×16.2mm |
| 重さ | 145g (ケーブル込み、実測) |
| バッテリー容量 | 5,000ｍAh (バッテリー本体の充電は約1.6時間) |
| ポート | USB-C ×2 |
| 充電規格 | Qi2 / 急速マグネットワイヤレス充電 有線 PD3.0 QC4.0+PPS |
| 出力 | Qi2 : 最大15W 有線 単ポート : 最大20W 有線・Qi2 複合 : 最大15W パススルーワイヤレス充電 : 最大5W |
| その他 | パススルー充電機能 LED残量表示 |
ちなみに実機の重さに関してですが、公式サイトで掲載されている情報よりも8〜9gほど重い145gとなりました。これは内蔵ケーブルを含めたときの重さで、含めないと公式に近似値の137gであったため、誤差の可能性もありますが公式情報の重量はケーブルが含まれていない可能性があります。内蔵ケーブルって書いてあるのにね。
実機レビュー
CIO SMARTCOBY Ex SLIM Qi2＆Cable は5,000ｍAhでサイズは91×65.5×16.2mmと比較的コンパクトです。重さもケーブル込みで145gなので、例えば同じ5,000ｍAhで薄型軽量の Anker MagGo 622 ワイヤレス充電モバイルバッテリーと同じ重さです。
今回は Pixel 9 Pro で使っていますが、Bellroy の MagSafe 対応ケースを着けた状態で吸着させると幅も良い感じで収まり、持ったときのサイズ感も大きすぎたりすることもなくちょうど良い感じです。ただ、厚みはそれなりになってしまうので、手の小さな人では持ちづらいかもしれません。
ただ、マグネットで吸着しているので非マグネットタイプのモバイルバッテリーのようにずれないように支え続けたり、ケーブルタイプのように落とさないように握り続ける必要がないため、安心感はあります。また、Pixel 9 Pro ではマグネットの吸着力もしっかりとしているので、振ったりしなければずれ落ちてしまうことはなさそうです。
非マグネットの Qi ワイヤレス充電対応デバイスでも充電できますが、この場合は滑ったりする可能性があるので注意してください。とは言え、非マグネットのデバイスやケースを使っているのであれば、このモバイルバッテリーをわざわざ選ぶ必要はありません。
ちなみに吸着する側にマグネットの位置を示すようなものがないため、スッキリとした見た目で悪くありませんが、ピッタリとくっつけるためには少し慣れが必要です。
充電速度に関しては、厳密な速度を測定しているわけではありませんが、ワイヤレス充電の充電時間は多少かかります。一方、USB-Cケーブルを経由すると Pixel 9 シリーズで｢急速充電｣と判断されることから、20Wの最大出力で充電できているようです。そのため、速度を重視するならケーブル経由、利便性を重視するならワイヤレス充電と使い分けることがベストですね。
なお、内蔵ケーブルは2つ目の USB-C ポートに刺さっているだけなので着脱が可能です。ケーブルの長さは約15cmです。
数日使ってみて、特に不満に感じる点はありませんでしたが、Pixel 9 Pro の場合はケースが必須になるため、ケースの厚みによってはやや持ちづらくなる可能性があります。
とくにCIO SMARTCOBY Ex SLIM Qi2＆Cable 自体もケーブルを収納しておける分だけの本体幅があるため、もう少し薄ければより使いやすかったように思います。また、スタンド機能がないため、モバイルバッテリーで充電しながら動画などを見たいと思っているユーザー向きではありません。
ケーブルが不要でできるだけ薄く使いやすいスタンド付きマグネット吸着タイプのモバイルバッテリーが必要なのであれば、Qi2 対応ではありませんが Anker 622 Magnetic Battery (MagGo) などが良いかもしれません。
まとめ
実際に｢CIO SMARTCOBY Ex SLIM Qi2＆Cable｣を使ってみて、便利なところと気になるところをまとめておきました。
- Qi2対応の高速充電とマグネットによる吸着
- ケーブル内蔵かつ20W有線高速充電対応
- ワイヤレスとケーブルとのの複合使用が可能(速度は落ちる)
- 完全パススルー充電に対応(速度はかなり落ちる)
- ケーブル含めて重さが145gと軽量
- フラットに机の上に置くことができる
一方、気になるところは次のとおり。
- 軽いだけど厚みがそれなりにある
- 充電(マグネット)位置が慣れるまでわかりづらい
- スタンド機能などがない
- ケーブルの耐久性が心配
今回は Google Pixel 9 Pro の MagSafe 対応ケースで使うために購入しましたが、スタンド不要でマグネットとUSB-C経由で充電を切り分けて使いたい方には CIO SMARTCOBY Ex SLIM Qi2＆Cable はちょうど良い選択肢になります。
軽くて持ち運びもしやすいため、いざというときのためにモバイルバッテリーを持っておきたいユーザーにはオススメですので、ぜひ検討してみてください。
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