「ASUS ZenFone 7」をレビュー!さらにハイスペックになって写真も動画ももっと楽しめる1台に

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ついに国内投入が明らかになったASUSのフラッグシップスマートフォン「ASUS ZenFone 7」ですが、今回も実機をお借りする機会が得られましたので、さっそくレビューしていきたいと思います。

昨年モデルよりスペック自体もパワーアップしていますが、フリップカメラがトリプル仕様になったりイヤホンジャックがなくなるなど見た目にも変化しています。

目次

スペックのおさらい

まずは「ASUS ZenFone 7」の日本モデルについてスペックをおさらいです。

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 製品名ZenFone 7 ProZenFone 7
OSAndroid 10
ディスプレイ6.67インチ AMOLED
2,400 × 1,080
90Hz Refresh rate
CPUSnapdragon 865 PlusSnapdragon 865
RAM8GB
内部ストレージ256GB128GB
外部ストレージmicroSD
リア/フロントカメラ64MPメイン
12MP超広角
8MP望遠
ネットワークWi-Fi 6
Bluetooth 5.1
ポート/スロットUSB-C
nanoSIM x2
バッテリー5,000mAh
30W QC4.0
サイズ165×77.2×9.6mm
重さ235g
価格(税別)99,800円85,800円

「7」と「7 Pro」の主な違いは、CPUとストレージ容量、それに伴うバッテリー駆動時間くらいとなっています。

しかしストレージ容量については、microSDカードによって拡張することができますので、さしたる問題はないと思います。

nano SIMが2つ使えるデュアルSIM仕様というのも、SIMの使い分けを考えているユーザーには良い選択肢になりそう。

どちらも性能面ではハイエンドに違いはないですし、8GBRAMと固定になっていることから、よりパワフルにしたい場合は「ZenFone 7 Pro」を、そこまで必要ではなく価格は抑えたい方は「ZenFone 7」を選択することになると思います。

なお今回私がレビューしているモデルは、Snapdragon 865と128GBストレージの「ZenFone 7」です。

高級感のあるボディと専用ケース

ではさっそく本体の外観からですが、「ZenFone 7」は光沢の強い高級感のある金属ボディを採用しています。

また背面から指紋センサがなくなったことで、スッキリとしたキレイなデザインになっていると思います。

そしてフリップカメラもかなりの存在感があります。

ただ画像を見てお気づきになると思いますが、カメラ部分は割と高さがあって厚みが出ていることと、レンズ部分がフラットになっているため、そのままどこかに乱雑に置いたりすると傷がつきそうで少し心配になります。

ですが、そこはちゃんと考えられていて専用ケースが2つ、クリアとブラックのケースが付属しています。

私はブラックの方がしっくり来たのでそちらを使っていますが、このケースをつけることでカメラの厚み部分がカバーされ、傷も付きにくくなります。

またこのケースには、フリップカメラが不用意に開かないようストッパーが付いているのも特長で、ケースにこだわりがなければこの付属ケースだけでも十分イケる気がします。

ちなみに前モデル「ZenFone 6」からはイヤホンジャックがなくなり、通知LEDがUSB-Cポートの左側に移動しています。

通知LEDがあることは便利で良いと思いますが、ちょっと見づらい位置なのがなんとも。

ただ充電途中なのか満充電になっているのかがわかりやすいので良いと思います。

高解像度で高精細なディスプレイは健在

「ZenFone 7」と言えばフリップカメラ…なわけですが、その前にディスプレイについてです。

カメラがフリップになったおかげで、ノッチなどもなくベゼルが上下左右ほぼ均一に狭いフルスクリーンなディスプレイになっています。

ハイスペックであるだけでなく、90Hzのリフレッシュレートを備えているためヌルサクの動作感を味わえますし、高精細かつ大きいサイズということもあってKindleなどで電子書籍を見るときにもちょうど良いです。

また、前モデル「ZenFone 6」では背面に指紋センサが搭載されていましたが、「ZenFone 7」では電源ボタン部分に変更となっています。

これについては好みが分かれるところかもしれませんが、左利きのワタシは電源ボタンの位置的に少し押しにくいので、背面でも良かったかも‥と思っています。

ちなみにこの電源ボタンには、スマートキー機能によって2回押し、長押しで設定できるショートカットキーを使いやすくなっていますので、使い勝手はかなり良いと思います。

ジェスチャーなどの拡張機能も充実

ディスプレイとは直接関係ないですが、独自に設定されている拡張機能は便利なものが多く、スクリーンレコーダやスクリーンショット機能、タッチ感度を調整するポケットモード(ポケットやバッグ内で不用意にタッチが反応しないようにする)や手袋モードといった使いやすい機能が揃っています。

アシストツールとして、スマホの動作をチェックするモバイルマネージャーや1つのアプリを2つのアカウントで同時利用できるようになるツインアプリ、タッチやモーションのジェスチャーで操作できるようになるジェスチャー操作設定など、便利になる機能がいくつも搭載されています。

64MPと進化したフリップカメラ

ではカメラについてですが、「ZenFone 7」にはSony IMX 686 64MPのメインカメラと12MP広角(1.5μm, f/2.2)、8MP望遠カメラが搭載されています。

そしてこのメインカメラは、フリップすることでリアカメラにもフロントカメラにもなるため、どちらも常に同じように高解像度、高精細な写真や動画を撮影することが可能です。

実際に色々と撮影してみましたが、カメラの性能としては純粋に良いと思います。

まずは天気が良いときに撮影したメイン、広角、望遠の3枚。

続いて少し曇っているときに撮影した3枚。

メインカメラはさすがの64MPという高画素だけあって、明るさがある程度ある状況でも曇りでも十分キレイに撮影ができていますし、広角カメラも同様の印象です。

ただ何度か撮影していて気になったのは、望遠になると若干色味がボヤけるというか、メインと広角カメラに比べて少し物足りない感じになる点でしょうか。

私の場合、あまり望遠を使うことはないので特に気にしないと思っていますが、しっかり使い分けたい方などは注意したほうが良いかも。

とは言うものの、普段の写真の質にはそこまでこだわらないタイプなら、これでも十分アリだと感じています。

そしてフリップカメラのフリップ機能を利用したほぼ自動のパノラマ撮影。

最後まで写しきると自分まで入っちゃうのは相変わらずですが、風景写真などをスマホで撮影することが多い方には、このフリップ機能のパノラマ撮影はすごく便利だと思います。

フリップを使うと、横向きでのパノラマだけでなく縦向きも撮影することができるので、上に長い建物などを撮影するにもかなり良いですね。

8K撮影も可能に

そして動画ですが、昨年モデルは4k 60fps撮影ができるということで個人的にはスゴイなあと思っていましたが、何と「ZenFone 7」は8Kの撮影が可能になっています。少し試してみましたが、短い時間でもそれなりに発熱しますし、手ブレ補正などが利用できないため、どこかに固定して撮影することができないと少し力を使い切れないかもしれません。

常用するとすれば、4K(60fps)かフルHDになると思います。ただ今回のモデルはストレージにも余裕があるだけでなく、最大2TBのmicroSDカードをサポートしていますので、写真撮影も動画撮影もこの1台で仕放題というのが魅力的です。

バッテリーも長時間、1日中遊べる

借りてからしばらくの日常使いの端末としてみましたが、さすが大容量バッテリーを搭載しているだけあって安心して1日中使うことができます。

例えば、このレビューを書くために半日ほど持ち出して2〜30分ほどですが動画を撮影したり写真を撮ったり、あとはSlackやTwitterでコミュニケーションを取ったりなんだりして8時間くらい使っていましたが、それでもバッテリーは70%程度の残りと予想よりバッテリーが持っていました。

一緒に持っていったPixel 3は使っていないのに60%台でしたし、メインのiPhoneでも80%台だったので、動画や写真を撮影したのにこれだけ残るというのは、日常使いなら十分過ぎるほどですね。

ただしゲームなどはしていないので、高負荷時の消耗についてはわかりませんが、ライトゲーマーであれば日中軽く遊ぶ程度なら問題はない範囲だと思います。

また最大30Wの高速充電にも対応しているため、充電時間で満タンにできるというのも魅力です。

実際に使っていてバッテリー不足を感じたことはなかったですが、ワイヤレス充電に対応していないというのが残念に感じました。

サイズは慣れれば悪くない

最初、手にしたときには結構大きめサイズだと感じましたが、使っていくうちに慣れてくると、ノッチもない大画面と両手で使いやすいサイズであると思い、案外悪くない気がしてきました。

大きさで言えば、私が持っている機種のなかなら「OnePlus 7 Pro」と縦横のサイズ感はほぼ同じでしたし、幅だけで言えば「Nokia 9」などとも近いので、もともと大きめのスマホを使っていた方であれば抵抗なく「ZenFone 7」を使うことができると思います。

あとは付属しているケースも薄型とはいえ、わりと厚みが出ることと結構重たくなってしまうのが悩ましいところです。

サイズは慣れるにしても、ケース付きで264gというのはかなり重たいのでズボンのポケットに入れて持ち運ぶのはちょっとしんどいかなあと思います。

普段からバッグを使っている方ならそのあたり、気にしなくても良いと思うので「ZenFone 7」は和r区内選択肢になるはず。

Felicaとワイヤレス充電非対応が悔やまれる

「ZenFone 7」自体のデザインや性能、カメラなどは日常使いの機種として文句なしのレベルだと思いますし、使い勝手の面でも良く出来ていると思います。

ただ、今回もFelica(おサイフケータイ)とワイヤレス充電に対応していないというのが、個人的にどうも惜しいなと感じています。

これ1台でスマホからカメラ、動画撮影、ゲーム等でもバランス良く使えるわけですが、日常生活という面においては何かと便利なFelicaがないのは悩ましいところじゃないでしょうか。

ただこれは現在の機種がFelicaに対応している場合であって、そこから機種変更を検討していることが前提になるため、そうでなければ特に不便になる点は見当たらないと思います。

この点はワイヤレス充電でも同じですが、ワイヤレスやFelicaに慣れてしまったユーザーが改めて使うには、惜しい面が目立ってしまう感じがありますが、そうでなければ良い仕上がりになっています。

撮影もゲームもこなしたいあなたに

1週間ほど「ASUS ZenFone 7」を使ってのレビューでしたが、個人的には写真撮影や動画撮影を考えている方であれば、フリップカメラはかなり面白い選択肢になるはずです。

また今回レビューしているモデルは「7 Pro」ではなく「ZenFone 7」でしたが、8K撮影なども問題なくこなせましたので、予算次第ではありますが無理に「ZenFone 7 Pro」にせずとも十分かと思います。

結局のところ、どちらのモデルもスペック自体は最高峰であることは間違いないため、ゲーム目的を含めてハイエンドのデバイスを欲しい方であれば、ぜひ「ASUS ZenFone 7 / 7 Pro」を検討してみるべきだと思います。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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