昨年12月に国内で正式発表されたスマートウォッチ「Amazfit GTS 2 mini」は、その名前のとおり「GTS 2」よりもコンパクトかつ軽量となっているのが特長です。
デザインもよりスクエアに近い形状になり、フレーム部分の素材感も変更されるなどしっかりと違いが出ていて、個人的には「GTS 2 mini」の方が好みの雰囲気だったりします。
今回は「Amazfit GTS 2 mini」を提供して頂きましたので、実機レビューをまとめていきます。
実機レビュー
まずは「Amazfit GTS 2 mini」の基本仕様から紹介していきます。
基本仕様と付属品
ディスプレイ | 1.55インチ AMOLED 354×306(301ppi) |
ネットワーク | Bluetooth 5.0 LE |
センサ | BioTracker 2 加速度 ジャイロスコープ 地磁気 周囲光 |
バッテリー | 220mAh(最大21日) マグネット式充電器 |
防水 | 5ATM |
サイズ | 40.5×35.8×8.95mm |
重さ | 19.5g(ベルトなし) |
ボディ素材 | アルミニウム合金 |
ベルト素材 | シリコン |
ベルト幅 | 20mm |
スペックとしてはこのようになっていて、機能面では以下のような機能を使うことができます。
- SpO2(血中酸素飽和度)測定
- 24時間心拍数モニタリング
- 睡眠モニタリング
- ストレスモニタリング
- PAI健康評価システム
- アクティビティトラッキング
- ポモドーロトラッカー
- 女性向け健康管理
- スマホカメラのリモートシャッター
- 呼吸エクササイズ
性能面・機能面とも、一般的に普及しているスマートウォッチで使えるものは網羅していますので、プロフェッショナル以外は実用上で困ることはほとんどないと思います。
今回は主に普段使いということでレビューしていきますので、スポーツ時の使い勝手などについては触れていません。
なお付属品は、これまでのシリーズと同様に本体以外に2点あります。
マグネット式充電器 to USB-Aケーブルと取説です。
今回レビューしている機種はグローバルモデルのようなので、取説に日本語は含まれていませんが、「GTS mini 2」をアクティベートするためにインストールするアプリ”ZEPP”は日本語表示対応となっていますので、慣れていなくてもセットアップや設定は問題なくできます。
デバイスの外観
続いてスマートウォッチ本体の外観をチェックです。
スクリーンは、1.55インチのスクエアに近い形状となっていて、ケース側面がアルミニウムのシルバーカラーということもあってスッキリして見えます。
スクリーンのフチはやや湾曲しているため柔らかい印象になっているのが良いですね。
ケースの側面にはプッシュ可能な竜頭が取り付けられていて、このボタンを押すことでスマートウォッチ本体の設定やスポーツモードなどの切り替えが可能です。
ちなみに回してもスマートウォッチの設定などはスクロールはしません。
ケース自体の厚みもそこまでなく、本体は見た目よりも軽いと感じます。
裏面のセンサ部分の膨らみも控えめで、長時間着けていても負担に感じにくく痕も残りにくい形状です。
バンドはシリコン製なので、本体同様に水仕事やシャワー時などに着けたままでも問題はありません。
バンドの幅は20mmで、プッシュピンで簡単に着脱が可能なため、ベルト幅とピンさえあえばサードパーティー製を含む別のベルトに交換することができます。
当然ながら本体自体も5ATMの防水性能となっていますので、水泳などでも着けたまま行えます。
いまのところシャワーや風呂でも着けっぱなしにしていますが、とくに問題は起きていません。
スクリーンと設定
スクリーンは、1.55インチのAMOLEDを採用しているため、見え方も色味も非常にキレイです。
今回レビューしているモデルはケースのフチがシルバーになっていることもあって、スクリーンがスッキリして見えるのも良い点です。
コンパクトなスクリーンですがタッチ操作もしづらくないですし、反応も良いので扱いやすいと思います。
また、明るい光の下でも見やすいためアウトドアや屋外スポーツでも問題なく使うことができると思います。
直射日光となるとさすがにキツイと思いますが、450nitsの輝度がありますし、スマートウォッチとしては十分なので特殊な条件でなければとくに問題に感じることはないと思います。
なお、画面の明るさや文字盤のデザイン、スクリーンの自動点灯などの設定はスマートウォッチから行えます。
画像では設定項目等は英語になっていますが、アプリから表示言語を日本語に変更することができますので、抵抗なく使うことができるはずです。
ちなみにここに表示する項目もアプリで表示・非表示の選択ができますので、私のように普段使いで音楽やタイマー、世界時計などはいらない…という場合には、非表示にすることで必要な項目だけ残しておけるのも良いところです。
通知機能
やはりこれがあると便利と言えるのが、様々なアプリの通知を表示する機能ですが、こちらも細かく表示させるアプリを選べます。
スマートウォッチに表示される通知は、日本語ならちゃんと日本語で表示されますが、一部中華フォントや記号が文字化けすることもありますが、基本的には問題ないと言ってよいです。
通知時のバイブも弱・中・強の3段階から選択できることや通知を受け取る時間などもスマートウォッチから設定できるのも便利なところだと思います。
各種モニタリング機能
「GTS 2 mini」には、小さいながらも心拍測定、睡眠モニタリング、SpO2(血中酸素飽和度)、ストレスチェックなどの測定機能が搭載されています。
医療グレードというわけではないため、それぞれの数値はあくまで参考値として活用することになりますが、それでも日常生活における健康チェックとしては十分役立ってくれます。
また、モニタリングの周期やアラートなどの設定もアプリから可能です。
ほとんど初期設定でも良いと思いますが、バッテリーの持ちが気になる場合や細かく測定したい場合などはここで変えておくと良いです。
あとは座りすぎ通知もありますので、リモートワークなどで自宅に籠もって作業することが多くなった人や普段から座って作業することが多い人には、こういった健康チェック機能は便利だと思います。
かくいう私も、もともと座りっぱなしの作業が多かったところから、さらにリモートでヒキコモリ状態になってしまったので、こういった機能を使うことでより意識が向きやすくなるのも良いと感じています。
バッテリーの持ち具合と充電
連続心拍測定や睡眠モニタリング、指定時間のみ画面点灯させるなど、必要最低限の機能を使いながら通知を日に100件程度受け取るというサイクルだと、大体3~4日に1度の充電が必要になる感じです。
アクティビティやスポーツのトラッキングではなく、普段使いで心拍などは連続測定しないのであれば、大体1週間程度は持ちますので、この手のスマートウォッチとしては十分なものだと思います。
ただ、フル機能で24時間使う場合には、2日程度というところですので、使い込みたいユーザーだと物足りなさがあるかもしれません。
それでもありがたいのはマグネット式充電器のため手軽なことと充電時間は約2時間となっているため、少しの空き時間でもまめに充電しておけばさほど気にならないところです。
Zeppアプリ
スマートウォッチで測定したデータや細かい設定や文字盤デザインの入手などは専用の「Zepp」アプリを使うことになります。
このアプリは基本日本語になっているため、困ることはないはずです。
活動データなどは基本情報をシンプルにまとめてくれていますので、パッと見で確認はしやすと思います。
その他の設定についても複雑なことはありませんので、少し触れば慣れるかと思います。
そして毎回お伝えするのは文字盤なんですが、今回の「GTS 2 mini」もデザインは賛否あるものが多く、決して悪くはないのですが、とにかく好みのデザインを見つけるのが大変だと思います。
もう少しシンプルなものや細かく変更できるものがあれば良いですが、派手めなデザインが多かったり文字盤に表示させるデータを変えられなかったりとクセがあるのでその点は注意が必要です。
まとめ
ということでここまでざっと「Amazfit GTS 2 mini」のレビューをまとめてきました。
文字盤のデザインという問題は変わらずですが、「Amazfit GTS 2 mini」自体のデザインも良いですし、機能も十分、サイズ感やバッテリーの持ちもちょうど良いモデルです。
全体の仕上がりからすると16,800円という価格は決して高いものではないと感じますので、健康チェックをしながら日常使いにちょっと良いスマートウォッチが欲しい人にはオススメできる1台です。
国内ではAmazonや楽天、Yahooなどで正規代理店が販売していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。