ということで、今回はGeekbuyingより「ALLDOCUBE M8」という8インチのAndroidタブレットを提供して頂いたので、諸々レビューしていこうと思います。
この「ALLDOCUBE M8」は、昨年の12月末に発売されたばかりの新型タブレットで、2万円以内で購入できるミドルレンジクラスのタブレットとしてはなかなかコスパに優れるモデルとなっています。
ただ実際に使用してみて、いくつか気になる点もありましたので、スペックをおさらいしつつ開封とレビューを始めます。
スペック
ALLDOCUBE M8 | |
OS | Android 8.0 |
ディスプレイ | 8インチ IPS 1,920 × 1,200 |
CPU | MediaTek Helio X27 1.6-2.6Ghz(10core) |
RAM | 3GB |
内部ストレージ | 32GB eMMC |
外部ストレージ | microSD (最大128GB) |
カメラ | リア 5MP フロント 2MP |
ポート | microUSB イヤホンジャック |
その他 | デュアルSIM |
対応バンド | 【4G-LTE】 1/2/3/5/7/8/20/40【3G-WCDMA】 1/2/5/8 |
バッテリー | 5,500mAh |
サイズ | 縦241 × 幅171 × 厚み8.7mm |
重さ | 353g |
スペックについてはこのような感じになっています。
採用されているのがMediaTek製のX27というCPUで、性能的にはミドルレンジクラスとなっています。
一応先に実機で測定したAntutuベンチマークの結果を貼っておきます。
これで見ると最近のスマホに多く見られるSnapdragon 636に近い数値となっていますので、低価格帯のタブレットとしてはまずまずの性能ではないでしょうか。
RAMやストレージなどもミドルクラスとしてはまずまずですし、ベンチマークから言えばファーウェイの「MediaPad M3」に搭載されるKirin 950より気持ち低いくらいで、RAMやストレージも同じだけどより安価ということを考えれば十分かと思います。
またこの価格でLTEにも対応していますので、8インチでLTE通信が可能なミドルレンジタブレットとしてはかなりコストパフォーマンスは良いと思います。
個人的に嬉しいのは独自UIなどを搭載していないAndroidタブレットというところですね。
ということで、開封していこうと思います。
開封
今回はDHLを利用しています。
SMSで発送状況を通知してくれるのって便利ですよね。
選択できる場合には、海外通販サイトでは大体DHLを利用しています。
早速取り出して化粧箱から。
かなりシンプルな作りです。
サイドにシールが貼ってある以外は、とくに印字などはありませんでした。
蓋を開けてみます。
こちらもかなりシンプルな感じですね。
まずは内容物を確認します。
取説にmicroUSB/USB-Aコード、丸型の充電器となっています。
基本的には中国国内向け製品なので、仕方ないところです。
ではようやく本体の外観をチェックしていきます。
外観チェック
実は最初ただのフィルムかと思ったんですが、画面保護シートが貼り付けられていました。
追加で画面保護シートを購入する必要がないのは嬉しいですね。
では側面を見ていこうと思います。
まずは側面上部から。
なんとこちらにmicroUSBポートがあります。あとはイヤホンジャック。
このあたりの作りはなんとなく「Kindle Fire HD 8」と似た感じです。
次は本体右側面。
こちらは電源ボタンとボリュームキーです。
隣の穴がてっきりSIMスロットのやつかと思いましたら、リセットボタンでした。
そして本体下側面。
こちらにはスピーカーがついています。
そして背面です。
全体的に結構プラスチッキーな感じです。
それこそ「Fire HD」と同じような感じですが、「ALLDOCUBE M8」の方がもう少ししっかりしている印象ですね。
本体左側面には何もないので割愛しますが、そう、SIMスロットはどこなの?と思った方もいるでしょう。私もそうでした。
…こんなところにあったんです。
SIMスロットはここ
何となく取れそうだなあと思ったので、フチを滑らせるように爪を入れたらパカっと外れました。
MicroSDもここに入れることになります。
頻繁に出し入れするわけではないのでそこまで気にすることもないとは思いますが、ちょっと予想外でしたので取り上げておきます。
ちなみに楽天モバイル(ドコモ系)では一応4Gの通信は確認していますが、対応バンドがソフトバンク系に比べて少ないので、常用を考えるのであればソフトバンク系SIMの方が良いかと思います。
起動させてみる
ということで、電源を入れてみます。
中国メーカーとしては珍しく独自UIを採用しないタブレットとなっているので、嬉しい方も多いと思います。
初期設定ではしっかり日本語を選択できるようになっていますので、使用のハードルもそこまで高くないのが嬉しいですね。
後ほどランチャーのスクリーンショットも載せますが、Google Playストアも標準でインストールされています。
ということで、無事に起動することができました。
まずアプリランチャーの初期画面。
本当に純粋にアンドロイドアプリとなっています。
ただOSのバージョンがAndroid 8.0に留まっているのが残念なところです。
一応、システムのアップデートをかけたんですが、セキュリティパッチも2018年2月5日で止まっています。
うーん、せめて8.1にアップデートできればよかったんですけどね。
この記事を書いている時点(2019/01/23)では、とくに変化ありません。
手持ちの8インチと比較
ということで、8インチと言えば以前記事にもしている「Huawei MediaPad M3 Lite 8」と「Amazon Kindle Fire HD 8」を持っていますので、ざっくりと比較しておきます。
左から「M3 Lite」、「M8」、「HD 8」となっています。
この中で値段の高い「M3 Lite」は質感もしっかりしていますし、全体的な仕上がりは「M8」を上回っています。
ただ価格差を考えれば、「M8」は健闘していると言えますし、とくにLTE対応モデルと比較するとその差は大きくなるので、価格を抑えつつ必要最低限の性能が欲しいという方は「M8」という選択肢として悪くないと思います。
「HD 8」から対すると、純粋なAndroidなのでアプリなども豊富ですし、ディスプレイのクオリティなどは「M8」の方が上なので、価格差の分性能が上がっているという感じで良いと思います。
私の手持ち機種の中での立ち位置で言えば、「M3 Lite」と「Fire HD 8」の中間という感じの機種ですね。
性能面でもそんな感じですし、本体の雰囲気というか作りと価格面においてもちょうど間くらいだと思います。
実際に触ってみて
性能面でも数値からわかるとおり、「Huawei MediaPad M3 Lite」とそう違いはないので、ネットしたりニュースアプリや動画閲覧などをしても特に動作が重いこともないですし、複数アプリを起動しつつあれこれしてもそんなに気になることはありませんでした。
ただゲームとなると、重いものはキツいと思うのでゲーミングタブレットとして考えている方には向かないと思います。
独自UIではないのでピュアなAndroidに慣れている方は扱いやすいと思いますが、Android8.0のままでセキュリティパッチが当たらないので、今後の対応次第ですが長く使うとなると苦しいかもしれないのが正直なところです。
しかし価格を考えれば、2万円以内でLTE対応の8インチなコンパクトタブレットが購入できるのは大きなメリットだと思います。
まとめ
ということで今回は「ALLDOCUBE M8」の開封とレビューをお届けしました。
ぶっちゃけ、3万円くらいまで出せるなら、「Huawei MediaPad M3 Lite」のLTEモデルを買うほうが全体的なクオリティは上ですのでそちらをおすすめしますが、ちょっと間に合わせでLTE対応タブレットかつ8インチとかコンパクトなモデルがほしいと思ったら「ALLDOCUBE M8」はアリだと思います。