さて、昨年の8月から様々な憶測と情報が飛び交っていた、Chromebook上でWindowsをデュアルブートさせる機能「Project Campfire」こと「Alt OS」ですが、どうやらGoogleがプロジェクトを停止し、廃止する予定でいることが示唆されました。
About Chromebookでは、Chromium Repository内のコード上で機能廃止予定であることを明らかにするコメントとコード部分の削除を発見しています。
そもそも「Project Campfire」自体、Googleが正式に発表しているものではないため、廃止すると公表されることもないだろうとしています。
正式に発表していないイコール廃止じゃないかも、という可能性もなくはないと思いますが、少なくとも現状ではChromebookでWindowsをデュアルブートさせるという試みは一区切りを迎えるということで間違いはなさそうです。
ただ、これまでにも様々なメディアやユーザーで議論があったとおり、控えなスペックが中心であるChromebookでWindowsを動かすとなると、そもそも機種が限られてしまいますし、その限られた機種のなかでも、ある程度のストレージが必要になりますので、さらに限定されてしまいます。
かと言って、「Campfire / Alt OS」が実行できるChromebookを作ろうとしても価格は高くなってしまいますから本末転倒です。
確かに面白いアイデアだと思いますが、だったらWindowsノートパソコンを買えば良いじゃないという指摘もそのとおりだと思いますから、そんなわけでGoogleもChromebookで無理にWindowsを動かす必要もないと判断し、今回の廃止予定に至るという流れのようです。
すでにChromebookでは、以前の記事でお伝えしたように2019年以後に発売されるChromebook全てでLinuxアプリが動作する「Crostini」という機能が利用可能になると発表されているわけですし、これ以上無理やり機能を増やす必要もないように思います。
ということで、現状では「Project Campfire / Alt OS」は廃止予定であるということですので、過度な期待はしないようにしましょう。
…まあ、Windowsまで動かすことが出来たらと思うとロマンですよね(笑)
参考So long dual-booting Windows on a Chromebook: Project Campfire is deprecated
参考Has Alt OS / Dual Boot / Campfire been scrapped?