Chromebookのブラウザと言えば、当然ながらGoogle Chromeとなるわけですが、人によってはChrome以外のブラウザも使いたいと思うこともあると思います。
これまでChrome以外の実用的なブラウザはLinuxアプリをインストールする必要があり、それも日本語環境で使おうと思うと下準備が必要でハードルは高く、そもそもChrome OS向けに最適化されているサードパーティのブラウザはありませんでした。
ところが昨日、Operaが「Chromebook向けに最適化された世界初の代替ブラウザ」としてOperaブラウザアプリの新バージョンを発表しました。
なおこのアプリはAndroidアプリ扱いとなり、ChromebookのPlayストアからインストールすることができます。
最適化されたOperaの登場によって、いくつかの機能が使えるようになります。
- ログを残さないブラウザVPN
- 広告ブロッカー
- Cookieブロッカー
- カラーテーマ変更
さらに組み込みメッセンジャー機能が搭載され、WhatsApp、Telegram、Instagram、Twitter、Facebook Messengerをサイドバーから表示することができます。
ただ、WindowsやMacのOperaのようにブラウザのサイドバーに直接チャットアプリが表示されるわけではなく、一度チャットアイコンをクリックすると上の画像のようなチャットアプリをまとめた画面が表示され、その画面のサイドバーから切り替えるという感じです。
さっそくChromebook(Pixelbook@Canary)で試してみましたが、かなりスムーズに動作しますし、Crositniで使うブラウザのように日本語変換の問題やバグも起きず使えるので、使い勝手はとても良いと思います。
普段からOperaを使っている人やセキュリティとプライバシーに気をつけたい人であれば、新しいOperaが使えるようになるのは朗報かと思います。
ただ、Chrome OSのAndroidバージョンが11になっていないデバイスで使うと、高解像度の場合はまだスケーリング調整がうまくいかないため、表示文字などが小さくなってしまうのが現状の問題です。
これはChromebook側のスケーリングを変更することで対応することができ、今後のChrome OSのアップデートで修正されますが、高解像度のChromebookなどを使っている人は気をつけてください。
正直なところ、Crostiniで諸々の問題をクリアしてFirefoxやOperaなどを使っていた人からすると特に新しい感じはしないですね。ただ日本語環境だと表示・入力の問題が発生するので、そういう手間がないAndroidアプリになったのは嬉しいです。
ともかく、Chromebookをお持ちの人でOperaブラウザに興味のある人はAndroidストアからインストールして試してみてはいかがでしょうか。