Google は 2026 年 10 月 2 日 (現地時間)、Android ベータプログラムに登録している Pixel デバイス向けに Android 17 QPR3 Beta 1 の配信を開始しました。
直近の QPR2 ベータ版である Android 17 QPR2 Beta 6.1 から 3 日後の配信で、Android 17 の 3 回目の四半期ごとのプラットフォームリリース (QPR) にあたる Android 17 QPR3 Beta 1 には、20 件の問題の修正が含まれています。
記事執筆時点で、筆者の Pixel 10 Pro にアップデートが展開されたことを確認しています。
Android 17 QPR3 Beta 1 のビルド番号と修正内容
Android 17 QPR3 Beta 1 のビルド番号は、Pixel 11 シリーズとそれ以外で次のように異なります。
- DP11.260918.005 : Pixel 11、Pixel 11 Pro、Pixel 11 Pro XL、Pixel 11 Pro Fold
- DP11.260918.006 : 上記以外の Pixel デバイス
今回のビルドにおけるセキュリティパッチレベルは 2026 年 8 月 5 日付け、Google Play 開発者サービスのバージョンは 26.32.34 となっています。
公開されたリリースノートによれば、今回のアップデートでは次の 20 件の問題が修正されています。
- オーディオ出力の切り替え : メディアコントロールがアクティブでないアプリから音声を再生している間、オーディオ出力デバイスを切り替えられない問題を修正 (Issue #259180936)
- クイック設定タイルからのフォアグラウンドサービス起動 : クイック設定のタイルからフォアグラウンドサービスを開始しようとするとアプリがクラッシュする問題を修正 (Issue #299506164)
- アプリメニューのアイコン間隔 : アプリメニューのアプリアイコンの表示間隔が広すぎる問題を修正 (Issue #316288379, Issue #300758716)
- 最近使用したアプリのプレビュー : 最近使用したアプリの画面でアプリのプレビューが表示されない問題を修正 (Issue #515091621)
- NFC サービスのクラッシュ : Android 16 で、最初のスキャン後に NFC サービスが DeadObjectException でクラッシュし、タグを検出できなくなる問題を修正 (Issue #456078994)
- 指紋認証でのフリーズ : 指紋認証センサーでロックを解除すると、デバイスがフリーズして応答しなくなる問題を修正 (Issue #490719716, Issue #514867650, Issue #523022829)
- 顔認証設定のクラッシュ : 顔認証の設定で目を開くことを必須にするオプションを選択すると、デバイスがクラッシュする問題を修正 (Issue #466618368, Issue #522677686)
- MediaPlayer API のクラッシュ : 非 ASCII のオーディオ属性タグを MediaPlayer API で処理するとクラッシュする問題を修正 (Issue #552043106)
- アプリ起動時のフリーズ : アプリを起動するとフリーズし、アプリケーション応答なし (ANR) エラーが発生する問題を修正 (Issue #484969809, Issue #475406236)
- 外部ディスプレイでのカメラ映像の回転 : デスクトップモードで外部ディスプレイを使ってビデオ通話アプリを利用すると、カメラ映像が 90 度回転する問題を修正 (Issue #432390710)
- ホーム画面への戻り操作 : アプリからホーム画面に戻るとユーザーインターフェースに問題が発生する不具合を修正 (Issue #566639975)
- モバイルデータアイコンのドット : クイック設定のモバイルデータのアイコンに予期しないドットが表示される問題を修正 (Issue #551150806)
- 画面録画中の前面カメラ : 画面録画を有効にしている間、前面カメラが機能しない問題を修正 (Issue #523313834)
- 再起動直後の通話アプリのクラッシュ : デバイスの再起動直後に通話を処理すると、ForegroundServiceStartNotAllowedException が発生して通話アプリがクラッシュする問題を修正 (Issue #409069722)
- eSIM プロファイルの有効化 : eSIM プロファイルを有効にできず、設定で何も表示されないままオフに戻る問題を修正 (Issue #541436675)
- 「ふせるだけでサイレントモードをオン」のバッテリー消費 : 「ふせるだけでサイレントモードをオン」を有効にしていると、待機中のバッテリー消費が大きくなる問題を修正 (Issue #560036427)
- バッテリー設定のクラッシュ : バッテリー設定を開くと設定アプリがクラッシュする問題を修正 (Issue #554603197)
- LHDC v5 Bluetooth デバイスの音声再生 : 2 台目の接続デバイスが切断されると、使用中の LHDC v5 Bluetooth デバイスで音声再生が停止する問題を修正 (Issue #554992287)
- 携帯通信サービスが利用できなくなる : モデムが予期しない SIM スロットのインデックスを報告すると、com.android.phone がクラッシュを繰り返し、携帯通信サービスを完全に利用できなくなる問題を修正 (Issue #554049220)
- Wi-Fi の自動再接続 : ハードウェアの PNO スキャンが失敗する、またはサポートされていない場合に、バックグラウンドでの復帰時に Wi-Fi が自動的に再接続されない問題を修正 (Issue #551970385)
発見された開発中の機能
Android Authority が Android 17 QPR3 Beta 1 のコードを解析したところ、2 つの新機能の開発が進められていることが分かりました。
- ゲームパッドマウス : 接続したゲームパッドやジョイスティックによるカーソル操作とアクションの実行
- スマートフォンでロックを解除 :
- 近くにあるロック解除済みのスマートフォンで、デバイスのロックを解除
- ロック画面で蓋を開く、マウスを動かす、キーボードのキーを押す
- 強力なパターン、PIN、パスワードより安全性が低くなる場合がある
「スマートフォンでロックを解除」については、すでに Chromebook と Android スマートフォンで使用できる「Smart Lock」に近い機能ですが、おそらく Googlebook との連携に関連する機能であると予想されます。
対象デバイスと入手方法
Android 17 QPR3 Beta 1 は、Android ベータプログラムに登録している以下の Pixel デバイスおよび Android Emulator で利用できます。
- Pixel 6a
- Pixel 7 / 7 Pro
- Pixel 7a
- Pixel Tablet
- Pixel Fold
- Pixel 8 / 8 Pro
- Pixel 8a
- Pixel 9 / 9 Pro / 9 Pro XL / 9 Pro Fold
- Pixel 9a
- Pixel 10 / 10 Pro / 10 Pro XL / 10 Pro Fold
- Pixel 10a
- Pixel 11 / 11 Pro / 11 Pro XL / 11 Pro Fold
筆者の Pixel 10 Pro はすでにアップデートを受信しており、更新サイズは 630MB となっていました。


Pixel 6 と Pixel 6 Pro は 2026 年 10 月までがサポート期間となるため、12 月にリリースが予定されている Android 17 QPR2 以降のベータ版および安定版へのアップデートは対象外となります。
なお、Android 17 QPR3 安定版は 2027 年 3 月が予定されています。
データを消さずに Android 17 QPR2 安定版へ戻す場合
すでに Pixel 向け Android ベータプログラムに登録済みの場合、Android 17 QPR3 Beta 1 および今後のベータ版は自動的に OTA で配信されます。
Google によると、ベータプログラムに参加していて、2026 年 12 月に公開される Android 17 QPR2 の安定版へ切り替えたい場合は、今回の QPR3 Beta 1 をインストールせずにベータプログラムの登録を解除すると、データを消去せずに移行できます。
QPR3 Beta 1 以降の更新をインストールしてから登録を解除すると、プログラムの規定に従ってデバイス内のデータがすべて消去されます。
なお、登録を解除すると「ダウングレード」の OTA が表示されますが、これを適用せず QPR2 安定版の公開を待つ必要があります。
ベータプログラムに参加していない場合は、Android ベータプログラムのページからデバイスを登録すると OTA を受け取れます。手動で適用する場合は、システムイメージも公開されています。
発見した不具合は、ベータ版のビルドに含まれている Android Beta Feedback アプリから報告できます。











