Google Pixel 11 シリーズには新しく「急速充電モード」が搭載されていますが、「急速充電モード」を使用すると通常の充電モードと比較して充電速度を短縮できるものの、バッテリー温度を上昇させることが確認されました。
これは Android Authority が Google Pixel 11 Pro XL による実機の検証結果として報告しており、競合の OnePlus 15 や Samsung Galaxy S26 Ultra と比べても充電速度・発熱の両面で見劣りする結果となっています。
75% 到達までの時間が 7 分短縮
検証では、「急速充電モード」を有効にした場合と無効にした場合で、最大出力自体は約 41W とほぼ変わらないものの、41W 前後を出力する時間が無効時の 10 分程度に対し、有効時は 16 分程度と長く続くことが分かりました。
その結果、「急速充電モード」を使用することで充電時間は短縮され、Google が公称する「30 分で 75%」という数値についても、有効時の実測値がこれをわずかに上回る結果となっています。
| 充電率 | 通常モード | 急速充電モード |
|---|---|---|
| 50% | 21 分 | 18 分 |
| 75% | 35 分 | 28 分 |
| 満充電 | 69 分 | 64 分 |
バッテリー温度は 42.9°C まで上昇
バッテリーの温度に関しては、通常モードでの最高温度が 39°C 前後で、バッテリーへの負荷が大きくなるとされる 40°C を下回っていました。
一方、急速充電モードでは最高温度が 42.9°C に達し、40°C を超えた状態が約 20 分間続いています。充電サイクル全体の平均温度も、通常モードの 35.4°C から 38.3°C まで上昇しました。
つまり、急速充電モードは充電時間を短縮する代わりに、バッテリーへの負荷が大きくなります。
実際に筆者も Pixel 11 Pro で急速充電モードを試してみましたが、通常よりもデバイスが熱くなっていると感じたため、今回の検証は体感としても納得ができます。特にケースをつけると熱がこもりました。
OnePlus 15 や Galaxy S26 Ultra との比較
Android Authority は、60W 対応の Samsung Galaxy S26 Ultra および 80W 対応の OnePlus 15 との比較も行い、満充電までの時間は、両機種が 42 分であるのに対し、Pixel 11 Pro XL は急速充電モードを有効にしても 64 分だったとしています。
また、ピーク出力は OnePlus 15 が 62.8W、Galaxy S26 Ultra が 54.5W であったものの、Pixel 11 Pro XL は急速充電モード有効時でも 41.8W となっています。
温度面では、OnePlus 15 の最高温度が 38.1°C、Galaxy S26 Ultra が 39.6°C と、いずれも 40°C を下回っており、Pixel 11 Pro XL の急速充電モードよりも低くなりました。
まとめ
Pixel 11 シリーズの急速充電モードは、通常モードよりも充電時間を短縮できる便利な機能ですが、バッテリーへの負荷が大きくなるため、常に使うというより限られた場面での活用が向いています。
また、通常モードと比べれば充電速度は向上しているものの、OnePlus 15 や Galaxy S26 Ultra といった他の Android フラッグシップ機種と比較すると、充電速度には大きな差があります。
今回の結果を見る限りでは、Pixel 11 シリーズの急速充電モードは満充電や中途半端な短い時間の充電よりも、公式の説明にあるように「30 分以下で 75% まで充電」するというタイミングが向いているのかもしれません。












