Google は現在、macOS 向けの Gemini ネイティブアプリを開発しており、一部のユーザーを対象にクローズドベータテストを開始したことが Bloomberg により明らかになりました。
これまでデスクトップ環境における Gemini は、ウェブブラウザまたは PWA(プログレッシブウェブアプリ)経由での利用に限られていましたが、いよいよ専用のネイティブアプリが登場する可能性があります。
招待制のクローズドベータテストが進行中
報道によると、今回のテストは招待された限られたユーザーのみが参加できるクローズドベータとして実施されています。
Google はテスターに対し、この初期バージョンでは他のクライアントで利用できるすべての機能が備わっているわけではなく、重要な機能のみに絞られていることを説明しているようです。
現時点では開発の初期段階とみられており、一般向けの公開時期については未定です。しかし、Google が水面下でデスクトップ向け Gemini アプリの開発を進めていることが初めて公式に確認されたことになります。
Desktop Intelligence とネイティブアプリ化のメリット
このアプリのコードからは、「Desktop Intelligence」と呼ばれる新しい機能の存在が示唆されており、Gemini がデスクトップ上のアプリや画面の内容を認識し、そのコンテキストを把握したうえでユーザーをサポートする機能のようです。
機能としては、Android 版の Gemini Live に搭載されている画面共有モードに近い挙動になることが予想されます。
これまで Mac や Windows で Gemini を単独のウィンドウで利用するには、ブラウザベースの PWA を作成するしかありませんでした。
しかし、PWA ではシステムレベルでの画面内容の取得や OS との深い連携には制限があったため、ネイティブアプリとして提供されることで OS のコンテキストを直接読み取れるようになることは、大きなアップデートとなります。
今後の展開と Chromebook への期待
ChatGPT や Claude といった競合の AI サービスは、すでに macOS 向けの専用デスクトップアプリを提供しており、同時に開いているアプリや画面などの情報を読み込むことができましたが、Google もネイティブアプリの投入でこれに追従することになります。
一方で、Chromebook などの ChromeOS については依然として PWA ベースの Gemini を使うしかありません。しかし、「Gemini in Chrome」の登場や ChromeOS と Android の統合プロジェクト「Aluminium」により、この状況が変わる可能性があります。
まとめ
今回、Google は macOS 向けの Gemini ネイティブアプリの開発を着実に進めており、すでに招待制のベータテストを行っていることが報じられました。
「Desktop Intelligence」機能による画面認識など、PWA にはないネイティブアプリならではの深い連携が期待されます。一般公開の時期は未定ですが、今後の macOS 版の展開とともに、Windows や Chromebook への波及にも期待です。


