Google は 2026 年 8 月 13 日(現地時間)、コーディングとエージェント機能に対応した新しい AI モデル「Gemini 3.7 Flash」を発表しました。
一つ前のバージョンとなる「Gemini 3.6 Flash」は 7 月 22 日に発表されたばかりで、わずか 3 週間での後継モデル投入となります。
新しい Gemini 3.7 Flash は、主にコーディングとエージェント機能が強化されており、記事執筆時点では Gemini API および Gemini Enterprise Agent Platform、Gemini Enterprise、個人向けには Gemini AI Pro および Ultra ユーザーが Gemini Spark 経由で利用できます。
性能のアップデート
Gemini 3.7 Flash は、デバッグや問題解決といったコーディングタスクで Gemini 3.6 Flash から性能が向上しています。
Google によれば、ソフトウェア開発能力を測るベンチマーク「DeepSWE v1.1」では 65.3% を記録し、Gemini 3.6 Flash の 49.0% を上回りました。同じくコーディング関連の「FrontierCode 1.1 Main」でも 43.6% と、Gemini 3.6 Flash の 34.4% から向上しています。




ウェブ開発においては、少ないプロンプト数でレイアウトや機能が揃ったアプリケーションを構築できるようになったとしています。
UI 生成では、スクリーンショットや画像、デザインシステムを参照した際の再現性が高まっており、Web 開発の性能を測る「WebDev Arena」の Elo スコアでは 1,588 を記録し、Gemini 3.6 Flash の 1,538 を上回りました。




金融、法律、生命科学など専門知識が求められる分野についても、複雑なドキュメントの処理能力を測るベンチマーク「GDP.pdf」で 34.0% を記録し、Gemini 3.6 Flash の 22.0% から改善しています。実務でのワークフロー完了能力を測る「AutomationBench」でも 30.4% となり、Gemini 3.6 Flash の 17.0% を上回りました。
開発者向けの改善点
Google によると、Gemini 3.7 Flash は作業中に問題が発生した場合の対応力が高まり、必要に応じてユーザーの意図を確認しながら指示に従う精度も向上しています。
複数の手順を要する計画立案やツール呼び出しについても、より多くの検討を重ねるようになったとしています。
また、Gemini 3.7 Flash には、化学・生物・放射性物質・核(CBRN)およびサイバー攻撃分野での悪用を防ぐためのセーフガードが組み込まれています。
料金と提供先
Gemini 3.7 Flash の料金は、2026 年 12 月 31 日までの期間限定で入力 100 万トークンあたり 0.75 ドル、出力 100 万トークンあたり 3.75 ドルに設定されています。これは Gemini 3.6 Flash の当初価格の半額にあたり、Gemini 3.6 Flash にも同様に適用されています。
2027 年 1 月 1 日以降は、入力 100 万トークンあたり 1.50 ドル、出力 100 万トークンあたり 7.50 ドルの標準価格に移行します。
現在、Gemini 3.7 Flash は開発者向けとして Google Antigravity、Google AI Studio、Android Studio の Gemini API から利用できます。法人向けには Gemini Enterprise Agent Platform および Gemini Enterprise アプリを通じて提供されます。


筆者の Google AI Studio でも Gemini 3.7 Flash が利用可能になっていることを確認しました。
一方、個人ユーザー向けには、Google AI Pro および Ultra 加入者が Gemini アプリのパーソナルエージェント「Gemini Spark」で利用可能とされていますが、記事執筆時点では筆者の個人アカウントでまだ展開を確認することはできませんでした。











