Google は 2025 年 12 月 10 日(米国時間)、ChromeOS 142 安定版の ChromeOS および ChromeOS Flex デバイスに向けて、3 回目のマイナーアップデートを展開しました。
このアップデートにより、Chrome ブラウザのバージョンは 142.0.7444.220 から 142.0.7444.234 へ、プラットフォームバージョンは 16433.57.0 から 16433.65.0 へと更新されます。
ChromeOS 142.0.7444.234 の更新内容
現時点では、Google からリリースの告知はありますが、内容に関する詳細なリリースノートはありません。
ただし、ChromeOS のマイナーアップデートは新機能の追加などはなく、週次のセキュリティ修正や安定性の改善が中心となる傾向にあります。
実際に筆者の所有する複数台の Chromebook や Chromebox でアップデートを確認していますが、記事執筆時点では cros.tech などのサーバー側のアップデート情報はまだ更新されていませんでした。
既知の不具合と修正状況
ChromeOS 142 へのメジャーアップデート以降、いくつかの小さな不具合の報告がありましたが、現状ではまだ修正中または確認中のままとなっています。
- 一部デバイスで発生しているタッチパッドの不具合: 現在修正対応中 (Issues #455930274)
- Chrome の印刷プレビューで拡大率を 99 未満(拡大率を変更)にすると、印刷結果が異なる可能性がある: 現在修正対応中 (Issues #446814380)
- 「ギャラリー」アプリで PDF ファイルを開いた際、現在のズーム倍率(100%・150%など)が表示されない: 筆者のデバイスでも不具合を確認済み (Issues #458963905)
- ChromeOS Flex デバイスのブラウザで動画を再生すると画面がちらつく: 未確認だが再現性があるとの報告 (Issues #456841890)
- ChromeOS Flex で一部機種の内蔵マイクが動作しなくなる: 未確認だが、Google が対応している(issues #462911902)
- メモリセーバーをオフにしていても、タブが非アクティブになる: タブリソースの管理に何らかの問題が出ている可能性が報告されており、Google が確認中 (issues #463748015)
もし新たな問題に遭遇した場合は、「Alt + Shift + I」などを使用して Google にフィードバックを送信してください。
まとめ
ChromeOS 142 の 3 回目のアップデートも、定例の安定性およびセキュリティ更新を中心とした内容と見られます。
今回のアップデートによる大きな問題は発生していないため、お使いの Chromebook などをアップデートしても問題はないと思います。
アップデートは数日かけて段階的に展開されるため、まだ受信できていない場合は時間をおいて再確認してみてください。
なお、次回の ChromeOS 143 へのメジャーアップデートは、2025 年 12 月 16 日に予定されています。
出典: Chrome Releases


