Google は 2026 年 3 月 12 日(現地時間)、ARM64 アーキテクチャを採用した Linux デバイス向けに、公式の Google Chrome ブラウザを 2026 年第 2 四半期(4 月 〜 6 月)にリリースすることを発表しました。
すでに Google は、2020 年に Apple Silicon 搭載の Mac 向け、2024 年に ARM 搭載 Windows デバイス向けの Chrome をリリースしています。
近年は ARM プロセッサを搭載した PC やデバイスの普及が進んでおり、Linux 環境でもフル機能の Chrome を利用したいという需要に応えるアップデートです。
Google エコシステムとの統合
これまで ARM ベースの Linux デバイスでは、オープンソースの Chromium ブラウザを利用するのが一般的でしたが、公式の Chrome がサポートされることで、次のような機能を Linux 環境でも利用できるようになります。
- Google アカウントの同期機能: ブックマークや閲覧履歴、開いているタブなどを他のデバイスと共有
- 強力なセキュリティ機能: AI を活用したセーフブラウジングの保護機能(フィッシングやマルウェアのリアルタイム検知)
- パスワードマネージャー: パスワードの自動生成、保存、同期、およびデータ漏洩時のアラート機能(パスワードチェックアップ)
- Google Pay との連携: Chrome の自動入力を活用した決済管理
- 拡張機能の利用: 開発者向け設定を変更することなく、Chrome ウェブストア の拡張機能を直接インストール可能
NVIDIA とのパートナーシップと導入方法
今回の発表では、NVIDIA とのパートナーシップについても言及されており、NVIDIA が昨年発表した、Grace Blackwell アーキテクチャ搭載の小型 AI スーパーコンピュータ「DGX Spark」のユーザーは、NVIDIA のソフトウェアパッケージ管理サービスを通じて Chrome を簡単にインストールできるようになります。
その他の一般的な Linux ディストリビューションを使用しているユーザーは、提供開始後に公式サイト(chrome.com/download)から ARM64 版の Chrome を直接ダウンロードしてインストールすることが可能になります。
まとめ
これまで Chromium で代用していたり、開発者向けのツールを工夫して使っていた ARM64 Linux ユーザーにとって、他のプラットフォームと同じように安定した公式の Chrome が手に入ることは大きなメリットです。


