Google は 2026 年 3 月 30 日(現地時間)、 Android AutoにおけるGoogleマップに、AIを活用したEV(電気自動車)向けのバッテリー予測および充電ルート計画機能を追加し、米国向けに展開を開始したことを発表しました。
この機能により、目的地までのバッテリー消費量を予測し、必要に応じて最適な充電スポットを自動的に経由するルートを作成できるようになります。
AIを活用したルートとバッテリー消費の予測機能
今回のアップデートでは、Google マップが持つリアルタイムの渋滞情報、道路の標高差、天候データに加え、車両の重量やバッテリーサイズなどの情報を総合的に分析することで、精度の高い予測を実現しています。
利用するには、スマートフォン側の Google マップ アプリ(バージョン 25.44 以降)で、事前に自分の乗っている EV の情報を登録します。
この設定は、Google マップの [設定] > [自分の車] ページで [電気] を選択し、メーカーやモデル、年式などの情報を追加します。

車載ディスプレイで目的地を設定すると、到着時の予想バッテリー残量が表示されます。現在のバッテリー残量を手動で入力すれば、ルート上にあるおすすめの充電スポットが提案され、充電にかかる時間を加味した正確な到着予定時刻が算出されます。
また、到着時にバッテリーを 80% 残しておきたいといった条件を設定し、それに合わせて充電ストップの回数や場所を自動調整させることも可能です。
これまで EV に乗る際、バッテリー残量や充電スポットの確認には車両メーカーの専用アプリを使い、ナビゲーションには Google マップ を使うなど、複数のアプリを使い分ける必要がありました。
今回の機能統合により、 Android Auto 上でナビと充電計画がシームレスに完結するため、長距離ドライブ時の航続距離に対する懸念を軽減する実用的なアップデートと言えます。
ただし、車両システムから直接リアルタイムのバッテリー情報を取得する仕組みではないため、出発時に正確な残量をアプリに入力することが精度の鍵となります。
対象車種と展開状況について
この機能は現在、米国内の 16 ブランド、 350 以上のモデルに向けて展開されています。対象ブランドには以下のメーカーが含まれます。
- Audi
- BMW
- Chevrolet
- FIAT
- Genesis
- Hyundai
- Jaguar
- Kia
- Lexus
- Lucid
- Mercedes-Benz
- 日産
- Porsche
- スバル
- トヨタ
- Volkswagen
日産、トヨタ、スバル、レクサスといった国内メーカーや日本でも普及している輸入車ブランドが含まれていますが、公式発表の通り、現時点では米国市場で販売されている車種が対象となります。
実際に筆者の Pixel デバイス(日本の Google Play ストアで配信されている最新バージョンの Google マップ および Android Auto)で確認したところ、現時点では Google マップ の「EV の設定」内に車両情報を入力する項目は表示されていません。
まとめ
Android Auto の Google マップに EV 向けの充電計画機能が追加されたことで、専用アプリとナビアプリを切り替える煩わしさが解消されるなど、EV ユーザーの利便性が向上します。
現時点では米国向けの展開が始まったばかりであるため、いつ日本で展開されるかは分かりませんが、今後の展開に期待です。

