Google は 2026 年 2 月 4 日(現地時間)、Google Meet の「音声翻訳(Speech Translation)」機能を、これまでの限定的なアルファ版からベータ版を経て、一般提供(GA)を開始したことを発表しました。
この機能は、これまで Google AI プランに加入している個人アカウント向けにはすでに提供されていましたが、今回のアップデートにより、企業や組織での利用が正式にサポートされることになります。
字幕翻訳との違いと仕組み
今回一般提供が開始された音声翻訳機能は、Google の研究に基づいたリアルタイムの音声間翻訳(Speech-to-Speech)技術を利用しています。
Google Meet には以前から「リアルタイム翻訳字幕」機能がありましたが、これは発言をテキスト化して翻訳表示するものでした。
対して今回の「音声翻訳」は、発言者の音声をほぼリアルタイムで翻訳し、翻訳された音声(吹き替え)として相手に届ける点が大きく異なります。
また、単に機械的な音声を流すのではなく、発言者の口調や話し方のリズム、トーンを模倣して翻訳音声を生成するため、会話の感情的なニュアンスや流れを維持しやすくなっています。
字幕を追いかける必要がなくなるため、参加者の表情や資料に集中しやすくなり、言語の壁があるグローバルなチーム間でも、より自然なコミュニケーションが可能になると期待されます。
対応言語と制限事項
現時点でサポートされている言語は、英語と以下の言語間の双方向翻訳です。
- スペイン語
- フランス語
- ドイツ語
- ポルトガル語
- イタリア語
機能の仕様として、現時点では「1 つの会議につき 1 つの言語ペア(例:英語とスペイン語)」のみがアクティブにできます。多言語が飛び交う会議ですべてを翻訳できるわけではない点には注意が必要です。
また、会議室用ハードウェア(Google Meet ハードウェア)を利用している場合、翻訳された音声を聞くことはできますが、そのハードウェアからの発言自体は翻訳されません。
なお、Android および iOS アプリへの展開は今後数ヶ月以内に行われる予定です。今後数ヶ月以内にユーザーインターフェースの更新や、翻訳精度のさらなる向上が予定されています。
展開スケジュールと対象プラン
今回の一般提供は、即日リリースドメインで 2026 年 1 月 27 日から、計画的リリースドメインでは 2026 年 2 月 18 日から段階的に展開されます。
管理者向けの設定として、この機能はデフォルトで「オン」になっていますが、組織部門(OU)単位で無効化することも可能です。
対象プランは次のとおり。
- Business Standard / Plus
- Enterprise Standard / Plus
- Frontline Plus
- Google AI Pro / Ultra
- Google AI Ultra for Business add-on
- Google AI Pro for Education add-on
なお、Workspace ユーザーには、これらの機能を試すことができるよう、少なくとも 60 日間は高い使用制限(プロモーション枠)が適用されます。その後はユーザーごとに使用制限が適用される予定ですが、変更前には改めて情報が提供されるとしています。
対応言語はまだ限られていますが、将来的な日本語への対応やモバイル版のリリースなど、今後のアップデートにも期待したいところです。


