Google は 2026 年 1 月 21 日、教育関連のイベント BETT において、教育機関向けの「Google Workspace for Education」に対する新しいセキュリティ機能と AI 関連のアップデートを発表しました。
今回の更新は、教育現場における AI の責任ある使用を支援すること、およびランサムウェアなどの脅威からデータを保護することに重点が置かれています。
生成 AI による画像・動画の真偽を確認可能に
今回のアップデートでは、Google の電子透かし技術である「SynthID」を活用して、Google の AI によって作成または編集された画像や動画を検出する機能が導入されました。
この機能はすでに個人や企業のアカウントでも利用できますが、メディアファイル(画像または動画)を Gemini アプリにアップロードし、「これはAIによって生成されたものですか?」と尋ねるだけで、SynthID が埋め込まれているかどうかを確認できるものです。
現時点では Google の AI モデルで生成された画像や動画が対象ですが、将来的には音声ファイルや、Google 以外のモデルで生成されたコンテンツの検出にも対応範囲を広げる計画があるとしています。
Google ドライブのランサムウェア対策と復旧機能
デスクトップ版 Google ドライブを使用しているコンピュータ上でランサムウェアが検出された場合、クラウドへの同期が即座に一時停止される機能が追加されました。

これにより、感染したファイルがクラウド上のデータまで汚染してしまうリスクを最小限に抑えることができます。ランサムウェアが検出されると管理者とユーザーに通知が届き、ユーザーは感染前のバージョンのファイルを簡単に復元することが可能です。
この機能も、すでに個人・企業向けのアカウントで展開されているものです。
管理コンソールの機能強化と Meet の制御
管理者向けの機能として、Google Meet のライブストリームに対するアクセス制御も強化されました。
これまではドメイン全体での制限が主でしたが、新しい「アダプティブ(Adaptive)」会議タイプの設定を使用することで、ライブストリームの視聴者を特定のユーザーやグループに限定したり、逆に外部の参加者を視聴者として許可したりといった柔軟な運用が可能になります。

また、「Education Plus」および「Education Standard」エディションを利用している場合、Google Workspace のアクティビティログ(Gmail、ドライブ、カレンダーなど)を「Google SecOps」プラットフォームにシームレスに転送できるコネクタが利用可能になりました。
まとめ
今回、Google は教育現場における「AI 生成コンテンツの識別」と「データ保護」という 2 つの課題に対する解決策を導入しました。
Gemini を活用した検証機能やランサムウェアへの対抗措置を含むこれらの新機能は、今後数ヶ月以内に順次展開される予定です。
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