Android ユーザーに人気のあるホームアプリ「Nova Launcher」が、これまでの親会社 Branch Metrics からスウェーデンの企業 Instabridge に売却されたことが発表されました。
さらに、この買収に伴い、無料版ユーザー向けの広告導入が進められていることが判明しており、一部のユーザーからは懸念の声が上がっています。
無料版への広告導入とトラッカーの追加
Nova Launcher は 2022 年に Branch Metrics に買収された際もユーザーから将来を不安視する声がありましたが、創設者の Kevin Barry 氏が開発に関わり続けることで品質が維持されていました。
その後、2025 年に Barry 氏がプロジェクトを離れたことが明らかになり、事実上の開発終了かと思われていました。しかし、今回 Instabridge が買収したことにより、Nova Launcher の開発が続けられるようです。
一方、同社は今後も持続可能なビジネスモデルを模索する必要があるとしており、その一環として無料版への広告導入や有料プランの検討が行われているようです。
公式発表では「広告が導入された場合でも、有料版である Nova Prime は広告なしのまま維持される」と説明されています。
ところが、Android Authority が最新のバージョン(v8.2.4)の内部コードを解析した情報によると、Facebook 広告や Google AdMob のトラッカーに加え、「Nova を無料で開発し続けるために広告を導入します」といったメッセージが含まれていることが確認されています。
実際に海外のユーザーからは、アプリドロワー内で広告が表示されたという報告も出始めています。
懸念される権限リクエスト
さらに、広告に関連すると思われる以下のような権限リクエストのコードが見つかったことも報告されています。
- 広告主によるカレンダーイベントの作成許可
- 広告主による画像ギャラリーへの保存許可
目的や実際の挙動は定かではありませんが、単にバナーが表示されるだけでなく、カレンダーやストレージへのアクセスを求める広告機能が含まれているようです。
そのため、セキュリティやプライバシーの観点からユーザーに影響を与える可能性があります。
なお、Instabridge が提供している他のアプリ(Wi-Fi マップアプリなど)において、強引なデフォルト設定の要求や過度な広告表示が指摘されている点も、今後の Nova Launcher の品質に対する不安材料となっています。
まとめ
これまで「シンプルで高速」が売りだった Nova Launcher に、広告や複数のトラッキングコードが組み込まれる可能性は非常に高いことが明らかになりました。
現時点では、Instabridge が「既存の Prime 購入者の権利を尊重し、Prime 機能は引き続き利用可能にする」と約束しており、すでに有料版を購入済みのユーザーに関しては、直ちに影響はなさそうです。
しかし、プライバシー情報の取り扱いやアプリの挙動そのものが重くなる可能性を考えると、手放しで安心できる状況とは言えません。ユーザーは自動更新をオフにして様子を見るなど、慎重な対応が必要になるかもしれません。


