Google は、Android において Google Play ストア以外からアプリをインストールする「サイドローディング」の手順について、今後は意図的に手間や確認ステップを増やす「ハイフリクション(高摩擦)」なフローを導入することを認めました。
これはユーザーによるアプリ導入を完全にブロックするものではなく、あくまでセキュリティリスクを理解してもらうための措置であると説明されています。
制限ではなく「説明責任レイヤー」
この情報は、Android Authority の報道に対し、Google Play の開発者エクスペリエンス担当ディレクターである Matthew Forsyth 氏が X 上で回答したことで明らかになりました。
Forsyth 氏は、この新しいシステムをサイドローディングの制限ではなく「Accountability Layer(説明責任レイヤー)」と呼んでおり、ユーザーがアプリの安全性を確認するプロセスを強化する狙いがあるとしています。

検証されていない開発者が作成したアプリをインストールしようとした際、これまで以上に詳細な警告が表示されるようになります。
ユーザーには「検証なしでインストール」を選択する権利が引き続き残されますが、その場合でも、開発者が未確認であることや潜在的なリスクについて理解を促すための追加手順を踏む必要があります。
つまり、Android の従来どおり「好きなアプリを自由にインストールできる」という機能自体は維持されますが、新たに「警告」というハードルが設置されることになります。
Android 8.0 以降に幅広く適用
この変更は、最新の Android OS だけでなく Android 8.0 以降の幅広いバージョンで適用される見込みです。
OS 自体のアップデートというよりは、Google Play 開発者サービス等の更新を通じて実装される可能性が高く、多くの既存端末に影響を与えることになります。
最近の Google Play では、すでに新しい警告メッセージが表示され始めており、開発者の検証状況やインターネット接続の要件、リスクの強調が行われていますが、今回の発言はこれらが公式な方針であることを裏付けています。
Google がこうした対策を強化する背景には、知識のないユーザーが安易に悪意のあるアプリをインストールしてしまう事故を防ぐ狙いがあります。
一般のユーザーにとって、画面に強い口調で警告が出れば、怪しいアプリの導入を思いとどまるきっかけになるはずです。
少し手間は増える
一方で、開発者やガジェットに詳しいユーザーにとっては、APK ファイルを用いて正規のアプリをテストしたり、古いバージョンに戻したりする作業の手間が少し増えることになります。
ただし、現時点では PC を使ったコマンド操作や特別な外部ツールを強制されるような極端な制限に関する言及はなく、あくまで端末上でのタップ操作や確認事項が増える範囲に留まると見られています。
まとめ
Google は Android のサイドローディングにおいて、警告や確認手順を増やす方針を認めました。これは禁止措置ではなく、ユーザーにリスクを認識させるための機能強化と言えます。
Android 8.0 以降が対象となり、検証されていないアプリの導入時に手間が増える可能性がありますが、現時点では PC 必須などの厳しい制限ではないようです。


