プライバシーとセキュリティに特化したカスタム ROM である GrapheneOS は、現在 Google Pixel シリーズ専用として提供されていますが、Pixel 以外の「主要な Android OEM」とも提携を進めています。
この新パートナーとのデバイス投入については、すでに 2027 年までずれ込む見通しであることが示唆されていましたが、その背景にはハードウェア要件の課題があります。
2026 年モデルでは要件を満たせず 2027 年に延期
X でのやり取りにおいて、GrapheneOS チームはパートナー企業とのデバイス開発状況について触れました。
GrapheneOS によると、「主要な Android OEM」との提携は 2025 年 6 月から続いており、メーカー側もサポートに向けて非常に積極的に取り組んでいるとのことです。
しかし、当初 2026 年に投入を計画していた初期デバイスでは、GrapheneOS が定める厳格なセキュリティ要件をハードウェアレベルですべて満たすことができなかったことを伝えています。

そのため、無理にリリースするのではなく、要件をクリアできる2027年のモデルまでリリースを見送るという判断がなされています。
一方、現在のところ要件を満たす唯一のデバイスは Google Pixel だけであるため、Graphene OS を利用するには Pixel を使用するしかありません。
Clicks Communicator はサポート対象外
また、今回の投稿の中で、物理キーボードを搭載したデバイス「Clicks Communicator」への対応についても言及されましたが、GrapheneOS チームはこれに対して「決してサポートされることはない」と明言しています。

この理由として、Clicks Communicator は Android 16 を搭載し、2年間の OS アップデートと5年間のセキュリティアップデートを約束していますが、GrapheneOS はこれを長期的に安全なデバイスとして維持するには不十分であるとしています。
また、同デバイスが搭載する MediaTek のチップは Pixel の Tensor や一部の Snapdragon と比較して、ハードウェアセキュリティ機能のサポートが不足しているため、これまでにもサポートされていません。
まとめ
Pixel 以外のハードウェアで GrapheneOS が利用できるようになるのは、ハードウェア要件をクリアしたデバイスが登場する 2027 年以降となります。
現時点で最高レベルのモバイルセキュリティを求めるのであれば、引き続き Google Pixel シリーズが唯一の選択肢である状況は当面続きそうです。
出典: PiunikaWeb


