Google は 2026 年 1 月 21 日、英国で開催された教育テクノロジー展示会 BETT において、これまで教育機関向けに有料のアドオンとして提供されていた「Gemini in Workspace」の一部の機能が、Google Workspace for Education のコアエディションに追加費用なしで標準搭載することを発表しました。
今回の変更により、予算の制約で導入を見送っていた教育機関でも、教職員や 18 歳以上の学生が生成 AI を活用した業務効率化や学習補助を利用できるようになります。
プラン別に利用可能な機能
今回のアップデートでは、利用しているプランによって解放される機能が異なります。
Education Fundamentals
最も基本的な無料エディションである「Education Fundamentals」では、Gmail における Gemini 機能が利用可能になります。
これには、「文書作成サポート」によるメールの下書き作成のほか、先日発表された「AI Inbox」によるスレッドの要約、返信の提案などが含まれます。
Education Plus / Teaching and Learning Upgrade
上位プランを利用している場合は、Gmail に加えて以下のアプリでも Gemini が統合されます。
- Google ドキュメント: コンテンツの生成、サイドパネルでのサポート
- Google スライド: 画像生成、新しいスライドの作成
- Google フォーム: フォーム作成の補助、回答の要約
- Google Vids: テキストプロンプトや既存スライドからの動画作成
- Google スプレッドシート: データの整理、分析、関数作成のサポート
AI エージェントを作れる「Google Workspace Studio」
Gemini の機能開放に加え、新しいプラットフォーム「Google Workspace Studio」の導入も発表されました。
これはすべての Google Workspace for Education プランに標準で含まれます。
Workspace Studio は、Gemini の推論能力を活用した「AI エージェント」を、コードを書かずに設計・管理できるツールです。 Google が提示している活用例としては、以下のようなものがあります。
- 会議準備: 次回の会議の詳細、出席者、資料をまとめてチャットで通知する
- ファイル整理: Gmail の添付ファイルを自動で Google ドライブに保存し、スプレッドシートに記録する
- メール優先順位付け: 重要なメールを抽出し、タスクや期限を整理する
すでに企業向けのプランでは提供されていますが、教育向けプランでも利用可能になりました。
有料版「Google AI Pro」との違い
標準機能として多くの AI 機能が開放されましたが、有料プランである「Google AI Pro for Education」は引き続き最上位プランとして提供されます。
無料開放された機能との主な違いは、より高度な最新モデルへのアクセス権や、「Deep Research」のような調査・分析機能、Google Meet やドライブにおける高度な統合機能が含まれる点です。
一般的な業務効率化は標準機能でカバーし、より専門的な研究や高度な活用が必要な場合に Pro ライセンスを検討することになります。
提供時期と管理機能
これらの機能は今後数週間以内に順次展開されますが、Gmail とスプレッドシートの機能については今後数ヶ月以内の提供となる見込みです。対象ユーザーは 18 歳以上に限定されています。
管理者向けには、アプリごとに Gemini の利用可否を設定できる詳細なコントロール機能が提供される予定です。
教育現場では生徒の年齢やリテラシーに応じた制限が必須となるため、一括導入ではなく、教職員から先行して利用を開始するといった柔軟な運用が求められます。
ただし、現時点では提供される地域に日本が含まれているかどうかは明らかにされていないため、引き続き情報を待つ必要があります。
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