Google Chrome 143、深刻度「高」の2件の脆弱性修正アップデートが展開(2025年12月16日)

当サイトは Google Adsense、Amazon アソシエイト等 アフィリエイト広告を利用して収益を得ています.
Google Chrome がアップデートされているところ

Google は 2025 年 12 月 16 日(現地時間)、デスクトップ版(Windows / Mac / Linux)およびモバイル版(Android / iOS)の Chrome ブラウザに対して、安定版チャンネル(Stable Channel)のアップデートをリリースしました。

今回のアップデートにより、デスクトップ版のバージョンは Windows と Mac で 143.0.7499.146/.147、Linux で 143.0.7499.146 へと更新されます。また、Android版は 143.0.7499.146、iOS版は 143.0.7499.151 となっています。

目次

セキュリティ修正の詳細

今回のデスクトップ版アップデートでは、主にセキュリティの修正が行われており、リリースノートによると、修正された脆弱性の深刻度が「High(高)」に分類された 2 件の脆弱性が修正されています。

これらには WebGPU における解放後使用(Use after free)や、JavaScript エンジンである V8 における境界外読み書き(Out of bounds read and write)が含まれます。

公表されている修正内容は以下の通りです。

  • [448294721] High CVE-2025-14765: Use after free in WebGPU.
  • [466786677] High CVE-2025-14766: Out of bounds read and write in V8.

特に WebGPU に関する脆弱性は 10,000 ドルの報奨金が支払われており、技術的に重要な修正であることが伺えます。なお、現時点ではこれらの脆弱性が実際に悪用されたという記述はありませんが、深刻度が高いため早急なアップデートが推奨されます。

モバイル版の更新について

デスクトップ版と同時に、Android および iOS 向けの Chrome ブラウザもアップデートされています。

  • Android版 (143.0.7499.146): デスクトップ版と同様のセキュリティ修正が含まれるほか、安定性とパフォーマンスの向上が行われています。
  • iOS版 (143.0.7499.151): こちらも同様に、安定性とパフォーマンスの向上が主な変更点です。

手動によるアップデート手順

通常、Chromeブラウザはバックグラウンドで自動的に更新されますが、セキュリティ修正が含まれているため、手動で更新を確認し適用することを推奨します。手順は以下の通りです。

  1. Chrome ブラウザを開く
  2. 右上のメニューボタン(︙)をクリック
  3. [ヘルプ] > [Google Chrome について] を選択
  4. 自動的に更新の確認とダウンロードが始まります
  5. ダウンロード完了後、[再起動] ボタンをクリックして適用します

これにより、自動的に更新の確認とダウンロードが始まります。ダウンロード完了後、ブラウザを「再起動」することでアップデートが適用されます。

出典: Chrome Release

この記事をシェア

HelenTech の最新情報をフォロー

Google News で HelenTech をフォローすると、 最新のニュースやレビューがあなたのフィードに直接届きます。

Google ニュース リンクバナー

著者情報

尾村 真英のアバター 尾村 真英 Technical Writer

HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

目次