Google、Gemini アプリで推論(思考)を飛ばして即答させる「スキップ」ボタンをテスト中

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Google の AI アシスタントである Gemini は、モデルのアップデートを重ねるごとに複雑な推論や「思考」を行う能力を向上させています。

特に最近のモデルでは、回答を生成する前に一度立ち止まって深く考えるプロセスが組み込まれる傾向にありますが、これがすべての質問に対して最適解であるとは限りません。

今回、Google はこの待ち時間を解消するため、Gemini の思考プロセスをユーザーが手動でスキップできる機能をテストしていることが報告されました。

目次

「思考」をスキップして高速モデルに切り替え

Android Authority によれば、一部のユーザーの Gemini で「思考モード」による回答生成を開始した際、画面に「スキップ」ボタンが表示されるようになったと報じています。

このボタンをクリックすると、Gemini は深い思考プロセスを中断し、より軽量な「高速モード」に切り替えて即座に回答を生成しようと試みます。

Gemini のスキップボタン

今回発見された「スキップ」ボタンは、思考プロセスそのものを省くだけでなく、回答の中に「推論の経緯」が含まれるのを防ぎ、結論だけをすぐに知ることのできる効果も期待されます。

ただし、現時点では一部のユーザーに対してランダムに展開されているようで、Google がいつ正式な機能としてリリースするかは不明です。

単純な質問に「深い推論」は不要

現状の Gemini は、ChatGPT の一部モデルのように自動で「この質問は深く考える必要がない」と判断して高速なモデルに切り替える機能が完全ではありません。

そのため、単純な質問であっても無駄にトークンを消費してしまったり、ユーザーを待たせてしまうケースがあります。

また、これまでは「高速モード」に切り替え忘れて「思考モード」のまま回答させてしまったときなどは、一旦中断してから再度モデルを切り替えて実行する必要がありました。

この機能が実装されれば、そうした手間も省けるようになりそうです。

まとめ

Google は Gemini において、ユーザーが意図的に「思考」をキャンセルし、より高速な回答を得られる機能をテストしています。

これが実装されれば、単純な質問に対するレスポンスが大幅に向上することが期待されます。

出典: Android Authority

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著者情報

尾村 真英のアバター 尾村 真英 Technical Writer

HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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