Google が提供している AI リサーチツール「NotebookLM」は、アップロードした資料に基づいて回答を生成できる非常に強力なツールですが、この機能を Google Gemini のチャットインターフェースから直接利用できるようにする新しい統合が進められており、現在一部のユーザーに対して実際に展開が開始されたことが報告されました。
TestingCatalog の報告によると、現在一部のユーザーにおいて、Gemini のチャット画面にある添付アイコン(プラスボタン)のメニュー内に「NotebookLM」というオプションが表示され始めているとのことです。
Gemini のチャットにノートブックを添付可能に
この統合が開発中であることは以前から報じられてきましたが、ユーザーは Gemini との会話のコンテキストとして、すでに NotebookLM で作成済みの「ノートブック」を直接添付できるようになります。
これにより、Gemini の最新かつ高度な推論モデルを活用しながら、NotebookLM に保存した資料の内容について質問したり、要約や分析を行わせたりすることが可能になります。
また、参照元の確認が必要な場合は、ソースボタンをタップすることで NotebookLM のインターフェースへシームレスに戻ることができると報告されています。
これまで NotebookLM は独立したツールとして存在しており、Gemini とは別のタブやアプリで操作する必要がありましたが、今回の変更により、両者を行き来する手間が最小限で済むようになるはずです。
現在は限定的なロールアウト
現時点では、この機能はごく限られた一部のユーザー(あるいは特定のアカウント)に対してのみ試験的に展開されているようです。
機能の展開を確認したユーザーも、所有する 5 つのアカウントのうち 1 つでしか機能を確認できなかったとしています。
筆者の個人の Google アカウント (Google AI Pro)および Google Workspace アカウントでも確認してみましたが、現時点ではこの機能の展開は確認できておらず、日本での展開状況は不明です。
まとめ
Google は以前から Gemini をハブとして、ドライブや Gmail、ドキュメントなどの各サービスを連携させる「拡張機能」を強化していますが、NotebookLM の統合もその流れを汲むものと考えられます。
Gemini に NotebookLM が統合されれば、日常的な調べ物やタスクの中で、より自然に自分のデータベースを活用できるようになることが期待されます。


