Google は 2025 年 12 月 11 日(現地時間)、Google チャットにおいてメッセージを指定した日時まで遅らせてから送信できる「送信予約」機能(日時指定送信)を追加することを発表しました。
この機能は、多くのユーザーから要望が寄せられていたもので、すでに Gmail などではおなじみの機能ですが、ようやく Google チャットでも利用できるようになります。
最大120日先まで指定可能
今回のアップデートにより、例えば時差のある海外の同僚や、勤務時間外の相手に対してメッセージを送る際、相手の業務時間や都合の良いタイミングに合わせて通知が届くよう調整することが可能になります。

相手のプライベートな時間や早朝・深夜を避けて連絡できるため、リモートワークや非同期コミュニケーションがよりスムーズになることが期待されます。とくに、相手がサイレントモードのスケジュール機能を使用していない場合に便利かもしれません。
この機能を利用するには、Google チャットのメッセージ入力欄(作成バー)の右横に追加される下向きの矢印(送信ボタンの左横)をクリックすることで、送信したい日時を選択できます。
指定できる日時は現在から最大120日先までとなっています。また、メッセージを予約すると、そのチャット画面の入力ボックス上部にバナーが表示され、予約中のメッセージがあることがひと目でわかるようになります。
「下書き」ショートカットで一括管理
予約したメッセージの管理のために、左側のパネルに新しく「下書き」というショートカットが表示されるようになります。

そこから予約中のすべてのメッセージを確認、編集、再スケジュール、あるいはキャンセル(削除)することができます。
なお、この「下書き」ショートカットは、スケジュールされたメッセージが存在する場合にのみ表示される仕様です。
展開スケジュールと対象ユーザー
展開スケジュールについては、即時リリースドメインでは 2025 年 12 月 11 日から、計画的リリースドメインでは 2026 年 1 月 2 日から段階的に展開が開始されます。
利用可能な対象は、すべての Google Workspace ユーザー、Workspace Individual 登録者、および個人の Google アカウントを持つユーザーです。
この機能には管理者による制御設定はなく、エンドユーザー側での有効・無効の切り替え設定もありません。機能が展開され次第、すべてのユーザーが利用できるようになります。


