Google は実験的な AI デザインツール「Stitch」に、最新モデルである Gemini 3 を統合したことを発表しました。
Gemini 3 により、ユーザーインターフェースの生成品質が大きく向上し、新機能となる「Prototypes」が追加され、キャンバス上で作成した複数の画面をつなぎ、実際に動作するプロトタイプとして確認できるようになりました。
これにより、アプリのアイデアをすばやく具体化でき、静的な UI だけでなくインタラクション設計までカバーできようになります。
Gemini 3 による高品質な UI 生成
今回のアップデートにより、Stitch は Gemini 3 を用いて、より精度の高い UI デザインを自動生成します。
画面構成やレイアウト、コンポーネントの選択がより自然になり、アプリの雰囲気や目的に合わせた UI を短時間で作れるようになります。
これにより、アプリの仕様検討やワイヤーフレーム作成の初期段階を高速化でき、デザイナーや開発者の作業を支援します。
新機能「Prototypes」で画面遷移やフローを設計可能に
「Prototypes」は、Stitch のキャンバス上に配置した複数の画面をつなぎ、実際のアプリに近い動きを確認できる機能です。これにより、ユーザーフローを視覚的に説明したり、操作性の確認を行うことができます。
画面遷移がつくられたプロトタイプは、チーム内での共有やフィードバックにも使いやすく、アプリ開発の初期段階で役立つものです。
現時点では実験的な機能ですが、今後さらに改善が予定されており、Stitch を活用したアプリデザインの可能性が広がるとしています。
Stitch は無料で利用可能
Stitch は一定の使用量までは無料で利用でき、各ユーザーは月あたり標準モードで 350 回、試験運用モードで 200 回まで生成が可能と案内されています(※上限は変更される可能性あり)。
また、Stitch の生成物は商用目的でも利用でき、Google が権利を主張することはないとされています。
なお、日本語のプロンプトでも問題なく使うことができます。
まとめ
Gemini 3 が Stitch に統合されたことで、UI 自動生成の品質が向上し、アプリの初期デザインをよりスムーズに進められるようになりました。
さらに新しい「Prototypes」機能により、画面遷移やユーザーフローも表現できるようになり、デザインからプロトタイピングまで一つのツールで完結します。
Stitch はまだ実験段階のサービスですが、今後のアップデートによって、アプリ制作のワークフローを大きく変えることが期待されます。
出典: Google Blog


