Google は Web 版の Google フォトにおいて、RAW 形式の写真を処理する方法を変更し、Google フォトのエディターを使うか、サードパーティ製の Web アプリで本格的に編集するかを選択できるようになったことを発表しました。
RAW 写真の編集方法を選択できるように
今回のアップデートでは、Web 版 Google フォトで RAW 画像を開いて [編集] をクリックすると、次のいずれかを選択するダイアログが表示されます。
- Google フォトで編集:RAW が JPEG に変換され、そのまま Google フォトのエディターで編集できる
- RAW ファイルをダウンロード:元の RAW データをローカルへ保存し、RAW に対応したサードパーティ製エディターで編集可能
RAW をそのまま扱いたいユーザーにとっては、これまでより手間が大幅に減り、ワークフローが整理しやすくなります。
なお、Google からは RAW 編集に対応している Web アプリとして、以下の 3 つが紹介されています。
- Web 版 Adobe Lightroom
- Web 版 Adobe Photoshop
- Photopea
Lightroom や Photoshop の Web 版に直接取り込んで調整したいユーザーにとっては特に便利になり、クラウド上で完結する編集環境を構築しやすくなりました。
毎回ダイアログを表示したくない場合は、選択画面で「デフォルトの RAW エディタに設定する」をチェックしておくことで、次回以降は自動的に Google フォトで開くようになります。
まとめ
Chromebook を含むブラウザ中心の環境で作業しているユーザーにとって、Google フォトから RAW 写真を外部エディターにスムーズに渡せるようになった点は大きな利便性向上です。
RAW を扱う写真編集のワークフローがより整理され、クラウド上で完結させる作業も進めやすくなります。
なお、記事執筆時点では筆者の個人アカウントおよび Google Workspace アカウントではまだ本変更を確認していません。「順次展開」と案内されているため、地域やアカウントによって反映のタイミングに差がある可能性があります。


