Google は 2025 年 12 月 8 日(米国時間)、Pixel 9 Pro シリーズおよび Pixel 9 Pro Fold を対象とした修理・延長保証プログラムを正式に発表しました。
このプログラムはディスプレイに関する問題へ対応するもので、日本語のサポートページも公開され、日本国内でも同日より受付が開始されています。
Pixel 9 Pro / Pixel 9 Pro XL 向け延長修理プログラム
今回のプログラムは、ごく一部の Pixel 9 Pro / Pixel 9 Pro XL デバイスで発生するディスプレイの不具合に対するものです。
対象となる症状
- ディスプレイの下部から上部にかけて縦線が表示される問題
- Pixel 9 Pro のみ:ディスプレイのちらつき(フリッカー)
Google は上記の症状が確認された端末について、最初の購入日から 3年間、無償の画面交換(修理)を提供するとしています。
修理後の保証と過去に有償修理した場合
修理品には 90 日間の保証が適用されると案内されています。
また、2025 年 12 月 8 日より前に、認定修理センターで有償にて画面交換を行っていたユーザーについては、対象であれば Google からメールで案内が届く可能性があります。
Pixel 9 Pro Fold 向け延長保証プログラム
折りたたみモデルの Pixel 9 Pro Fold についても、同じく購入日から 3 年間の延長保証プログラムが提供されます。
対象とされる症状
Google は具体的な症状を明記していませんが、「デバイスの機能に影響を与える問題」が対象とされています。FAQ の表現から、ディスプレイ関連の問題(画面交換など)が含まれる可能性が高いと考えられます。
対応内容は次のとおりです。
- 無償のデバイス交換が提供される可能性
- 交換は1台につき1回のみ
折りたたみ端末特有の構造を考えると、画面が利用できない状態に陥るトラブルへ対応するための保証と見られます。
共通で注意すべき点
公式サポートでは、以下のような状態は対象外、または別途費用が発生すると明記されています。
- 落下などによるディスプレイの割れ
- カバーガラスの損傷
- 水濡れ(液体浸入)による不具合
また、プログラムの利用には 18 歳以上であることが条件です。18 歳未満は保護者が代理で手続きを行う必要があります。
携帯通信会社や販売店で購入した端末もサポート対象となる可能性がありますが、Google はより確実な対応を得られる公式ストアの利用を推奨しています。
日本国内での手続き方法
今回のプログラムは日本語の公式サポートページが公開されており、日本国内ユーザーも対象です。
- 受付開始日: 2025 年 12 月 8 日より開始
- 修理・交換の依頼方法: Google ストアの修理ページ(store.google.com/repair)から次の手続きが可能です。
- 郵送での修理依頼
- Google ストア店舗への持ち込み
- 認定の持ち込み修理センターでの対応
また、修理前に必要な準備として、Pixel 9 Pro / 9 Pro XL の修理では「修理モード」の利用を案内しています。以下の手順でオンにすることができます。
- [設定] > [システム] > [修理モード]
この機能を利用することで、個人データを保護したまま端末を修理に預けることができます。ただし、バックアップはしておきましょう。
筆者の場合
なお、記事執筆時点では筆者の Pixel 9 Pro Fold の IMEI を入力しても「保証期間は終了しています」と表示されていましたが、サポートオプションを進めたところ、「このデバイスとご報告いただいた問題は、延長修理プログラムの交換サポートの対象となります」と表示されました。

筆者の Pixel 9 Pro Fold は SIM 認識エラー発生後、カバーディスプレイのタッチが反応しない不具合が生じ、現在は文鎮化している状態です。今回の保証プログラムで、Pixel 10 Pro Fold に交換されるようです。
まとめ
今回の発表は、Pixel 9 Pro シリーズおよび Pixel 9 Pro Fold で発生する一部の不具合に対して Google が正式に対応したものです。
いずれも購入から 3 年間のサポートが適用されるため、長期間利用するユーザーにとって大きな安心材料となります。


