Google は 2025 年 12 月 8 日(米国時間)、Google Meet のライブ配信に対して新しいアクセス管理機能を追加したことを発表しました。
これにより、社外のユーザーを視聴者として招待したり、社内の特定ユーザー・グループだけにライブ配信を限定したりできるようになります。
Google Meet ライブ配信に外部ユーザーを招待可能に
今回の変更で最も大きい点は、ライブ配信の視聴者として自組織外の Google アカウントを持つユーザーを招待できるようになったことです。
これまでは組織ドメイン内の視聴者に限られていましたが、今後はイベントに応じて社外の関係者にもライブ配信を共有できます。
Google アカウントで招待を受けた外部ユーザーは、そのままライブ配信を閲覧できます。ウェビナー形式の説明会や、複数企業が参加するイベントを Meet で完結できるため、企業向けの活用方法がさらに広がります。
社内向けライブ配信を特定ユーザー・グループに限定することも可能に
もう 1 つの新機能は、社内ライブ配信の視聴範囲を特定のユーザーまたはグループのみに限定できるオプションが追加された点です。
これまでは「同一ドメインであれば誰でも視聴可能」という仕様でしたが、今後は役員向けの限定共有や部門別の説明会など、必要なメンバーだけに配信を絞り込みたいケースに対応できます。
新しい「Adaptive」会議タイプが必須に
これらの新機能を利用するには、会議の設定で 新しい「Adaptive」会議タイプ を選択する必要があります。
Adaptive を選択すると、外部ゲストの招待や内部限定の視聴範囲設定といった新しいコントロールが利用できるようになります。
既存の会議については従来の挙動が維持され、自動的に Adaptive へ切り替わることはありません。
展開スケジュールと対象プラン
この機能は、即時リリースドメインで 2025 年 12 月 4 日から最大 15 日、計画的リリースドメインは 2026 年 1 月 12 日から 3 日以内に段階的に展開される予定です。
利用可能な Google Workspace プランは次のとおりです。
- Enterprise Standard / Enterprise Plus
- Enterprise Essentials Plus
- Education Plus / Teaching and Learning アドオン
今回の変更に伴う管理者向けの設定はなく、ライブ配信を行う主催者側で設定が可能です。対応している Google Workspace エディションを利用していれば、必要なイベントで自由に適用できます。
なお、記事執筆時点では日本語版ヘルプページにこの機能の説明が含まれていませんでした。


