Google は 2025 年 12 月 5 日（米国時間）、Web 版 Google ドライブにおける PDF・動画・画像・音声ファイルなどの閲覧画面を大幅に刷新したことを発表しました。
今回のアップデートでは、PDF の左側ナビゲーションや動画の字幕検索機能など、視認性と操作性を向上させる UI の刷新が行われています。
特に文書量の多い PDF を扱うユーザーや、動画資料をドライブ上で確認する機会が多い Workspace 利用者にとって利便性の高い改善です。
Web 版 Google ドライブの閲覧 UI を刷新
今回の更新では、PDF・動画・画像・音声といったフォーマットの表示画面が共通して刷新されました。
例えば、PDF には新たに左側レールが追加され、目次（対応する場合）やページごとのサムネイルを一覧できるようになりました。長い資料を確認するときでも目的のページへすぐ移動でき、作業効率が向上します。
また、ファイルメニュー、ツールバー、アプリバーも新デザインに刷新され、必要な操作へより素早くアクセスできるようになりました。Google ドライブ上で資料を扱う機会の多いユーザーほど恩恵を受けるアップデートです。
さらに動画では「文字起こしによる検索」に対応し、動画内の特定の語句を簡単に探し出すことができるようになりました。これにより、研修動画・講義・イベント収録など長尺コンテンツの確認がしやすくなります。
展開状況
この新しいビューアは、Web の Google ドライブで対象ファイルを新規タブで開くだけで利用できます。
管理者による設定は不要で、即時リリースドメインではすでに提供されており、計画的リリースドメインでは 2025 年 12 月 11 日から最大 3 日以内で順次反映される予定です。
提供対象は Google Workspace のすべてのエディションに加えて、Workspace Individual、および個人の Google アカウントも含まれます。
記事執筆時点で、HelenTech が管理する即時リリースドメインの Google Workspace アカウントで展開を確認できました。
まとめ
Web 版 Google ドライブの閲覧 UI 改善は、PDF や動画を使った業務が多いユーザーにとって実用的なアップデートです。視認性の向上と操作性の改善により、日常の資料閲覧がより効率的になります。
また Chromebook / ChromeOS ユーザーとの相性も良く、ネイティブのファイルアプリのように注釈や描画は利用できないものの、操作性は近くなりました。さらに Web 版ではコメント機能や Gemini サイドパネルも利用できるため、用途によって使い分けることで作業がよりスムーズになります。
