Google は 2025 年 12 月 5 日(米国時間)、ChromeOS ベースの Google Meet ハードウェアを導入している会議室で BYOD(Bring Your Own Device / 自分のデバイス)を利用できる新機能を発表しました。
今回のアップデートにより、Lightware 社のスイッチャーを利用してユーザーは自分の Chromebook などのノートパソコンを会議室の USB-C ポートに接続するだけで、設置されているディスプレイ、スピーカー、マイク、カメラといった機材をそのまま利用してオンライン会議を行えるようになります。
Google Meet ハードウェア会議室で BYOD が利用可能に
この機能は ChromeOS を搭載する Google Meet ハードウェアを採用した会議室システムを対象としており、Lightware 社の以下の周辺機器スイッチャーと連携することで実現します。
- Lightware Taurus UCX 4×2 HC40
- Lightware Taurus UCX 4×3 HC40
Lightware スイッチャーが、Google Meet ハードウェアとユーザーのノートパソコンの間で会議室機材の制御を切り替え、USB-C 1本での BYOD 利用を可能にしています。
ユーザーが対応する USB-C ケーブルをノートパソコンに接続すると、会議室システムは自動的に BYOD モードに切り替わり、すぐに機材を利用できる状態になります。特別な設定操作は不要で、直感的に使える点が大きな利点です。

また、会議室で Google Meet 会議がすでに進行中の場合は BYOD モードに切り替わらない仕様となっており、誤操作によって会議が中断されるのを防ぎます。同じ USB-C ケーブルは、通常の Google Meet 会議中に画面共有を行う場合にも利用でき、会議室での操作性がより統一されました。
管理者向けの可視化も改善
Google Workspace 管理者向けには、管理コンソール上で 部屋が BYOD モードになっているタイミングを確認できる機能 が追加されました。
外部機器が制御権を持っている状態でも「周辺機器が見つかりません」といった誤った警告が発生しないようになり、運用面の負担が軽減されます。

複数の会議室を運用する企業にとって、機材状態の監視とトラブルシューティングが容易になる改善といえます。
展開ペースと利用条件
この機能は、即時リリースおよび計画的リリースドメインの両方で 2025 年 12 月 1 日から段階的に展開 が始まっており、12 月 18 日までにすべての環境で利用可能になる見込みです。
ChromeOS を搭載した Google Meet ハードウェアを導入していることが条件となり、エンドユーザーは特別な設定は不要です。
まとめ
今回のアップデートにより、Google Meet ハードウェア会議室の利便性が大きく向上し、持ち込み PC を使ったオンライン会議が簡単に行えるようになりました。
会議室に持ち込んだ PC から Teams や Zoom、Webex など他の会議サービスを利用する場合でも、会議室のカメラ・スピーカー・マイクをフル活用できるため、組織内で複数の会議ツールを使い分けるケースでも柔軟に対応することができます。
Google Meet ハードウェアを導入済みの企業などは、これを機会に Lightware Taurus の導入を検討してみるのも良いかもしれません。
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