Google は Pixel デバイス向けの録音アプリ「レコーダー」のバージョン v4.2.20251104 へのアップデートを展開し、いくつかの変更と改善を追加しました。
今回のアップデートでは、既存機能の名称変更やストレージに関する注意表示、再生画面の UI 改善などが含まれています。記事執筆時点で、筆者の Pixel 10 Pro でもアップデートを確認できました。
「クリア音声」が「自動クリア音声」に名称変更
これまで「クリア音声」として提供されていたノイズ低減機能は、新たに「自動クリア音声」へ名称が変更されています。

機能自体の動作に大きな違いはなく、環境ノイズを抑えて音声を聞き取りやすくするという目的はそのままです。
また、自動クリア音声の説明では「この機能はストレージを多く使用します」という一言が新たに追加されました。これは、処理後の音声データとオリジナル音声の両方を保持する仕組みや、ノイズ低減処理によるデータ増加を踏まえたものと考えられます。
再生画面の UI 改善。自動適用の有無が分かりやすく
録音した音声を再生する画面では、自動クリア音声が適用されたデータに新しいチップ(タグ)が表示されるようになりました。これにより、どの録音に処理が適用されているのかが一目で確認できます。


また、必要に応じて「オリジナル音声」に戻せるオプションも用意されており、録音内容によって強調処理の有無を切り替えたい場合にも対応しています。
新しいアカウント切り替え UI が導入
今回のアップデートでは、新しいアカウントスイッチャーも追加され、Google アカウントを使い分けているユーザーがアプリ内で簡単に切り替えられるようになりました。
録音データのバックアップ先を場面に応じて変更したい場合や、業務用・私用を分けているユーザーにとって便利な改善です。
まとめ
今回のアップデートは、Pixel 向けレコーダーアプリの使い勝手を底上げする細かな改善が中心で、録音内容の管理や確認がより分かりやすく整理されています。
レコーダーアプリは録音だけでなく、検索・文字起こし・クラウドバックアップなども含めて実用性の高いアプリであり、今後も継続的な改善に期待です。
ちなみに Chromebook でもレコーダーアプリを利用できますが、Pixel 向けのレコーダーアプリとは別扱いになるため、「自動クリア音声」など一部の機能はなく、バックアップも異なります。

