Google Pixel の「壁紙とスタイル」から利用できる「ライブ効果 (Live Effects)」に、これまで大きな不満点とされていた写真の位置調整とズーム機能が追加されることが確認されました。
この変更は Android Authority が最新の Android Canary 2511 で確認したもので、ペットや家族の写真をライブ効果で壁紙にしている Pixel ユーザーにとって、日常的に便利になる改善と言えます。
壁紙の「ライブ効果」とは?
壁紙の「ライブ効果」は、Pixel の「壁紙とスタイル」アプリの一部として提供されており、写真に動きやエフェクトを加えることができる機能です。

この機能は 2025 年 9 月の Pixel Drop で登場し、「壁紙とスタイル」から「ライブ効果」を選ぶことで、静止画の写真に対してアニメーションや立体的な効果を付けることができます。
ただしこれまでは、写真を読み込むときの位置や拡大率はアルゴリズム任せであることや、ユーザー側で構図を微調整できないといった制約がありました。そのため、被写体が中途半端に切れてしまったり、見せたい部分が隠れてしまうといった不満の声が出ていました。
Android Canary で位置調整とズームに対応
今回、Android の最新 Canary ビルド 2511 において、ライブ効果で壁紙を作成する際に、写真の位置調整(パン)と拡大縮小(ズーム)が行えるようになっていることが確認されました。
位置調整と拡大・縮小の操作方法は次のとおりです。
- 位置調整: 写真を 1 本指でドラッグして、表示位置を上下左右に移動
- 拡大縮小: 2 本指でピンチイン/ピンチアウトしてズームイン・ズームアウト
このパン&ズーム操作は、ライブ効果内の「シェイプ」タブと「天気」タブで利用できることが確認されています。これにより、これまでは自動配置に任せるしかなかった構図を、自分の好みに合わせて微調整できるようになります。
一方で、「シネマティック)」タブについては、今回の改善が適用されているかどうか明記されていません。少なくとも現時点の情報では、対象がシェイプと天気のエフェクトに限られている点には注意が必要です。
まとめ
現時点では、この改善は Canary 版でのみ確認されており、一般ユーザーが利用できる安定版の Pixel にはまだ反映されていません。
今後はベータ版や安定版に段階的に展開されると見られており、早ければ Android 16 の第 3 四半期プラットフォームリリース (QPR3) で実装される可能性があります。QPR3 安定版は 2026 年 3 月ごろになると見込まれていますが、正式なスケジュールは未定です。
ライブ効果は日本の Pixel でも利用できる機能のため、今回の位置調整とズーム対応が一般提供されれば、ペットや人の写真を好みの構図で設定しやすくなるなど、日常の使い勝手が確実に向上します。
今後の Pixel Drop や Android 16 のアップデートで正式に反映されることに期待です。


