Android 17、ゲームコントローラーのボタンマッピングにネイティブ対応か。仮想ゲームパッドも準備中

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Google が、2026 年にリリース予定の Android 17 の最新 Canary ビルドから、OS がゲームコントローラーのボタンリマッピング(ボタン配置変更)をネイティブでサポートする可能性が確認されました。

さらに、タッチ操作専用タイトルを物理コントローラーで操作できるようにする「仮想ゲームパッド」の実装も進んでいるようです。

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Android のコントローラー操作が抱えていた課題

現在の Android は Xbox など主要コントローラーの設定をもとに入力を処理しますが、ユーザーがボタン配置を変更する仕組みがありません。

このため操作を最適化したい場合は、ゲームごとの設定か、ADB やアクセシビリティ API を利用するサードパーティ製ツールに頼る必要がありました。また、ツールを使っても遅延や動作の不安定さが起こりやすい点も課題となっていました。

ボタン配置を変えたい理由は、アクセシビリティや負担の軽減、反応速度の最適化、他プラットフォームに慣れた操作への統一など幅広いものがあります。しかし、こうしたニーズを OS レベルで統一的に扱う方法はありませんでした。

Android 17 でネイティブ対応する可能性

Android Authority によれば、最新の Canary ビルドから Google がリマッピング機能を標準で実装する準備を進めていることを示す項目が複数確認されています。

フレームワークには新しい権限「android.permission.CONTROLLER_REMAPPING」が追加されており、システムアプリのみが利用できる設計になっています。

サードパーティ製アプリが自由に操作設定を書き換えることはできないため、リマッピングは OS 標準機能として提供される可能性が高いと考えられます。

設定アプリ内には新しい管理メニューも追加されており、接続中のコントローラーの確認やボタン割り当ての変更などを行う画面になると見られています。

仮想ゲームパッドによる柔軟な入力変換

内部コードからは、Google が「仮想ゲームパッド」と呼ばれる新しい入力変換の仕組みを準備していることも確認されています。

これは、物理コントローラーの入力を一度 OS が受け取り、ユーザー設定に応じて別の仮想デバイスとしてゲームに送る方式とみられます。

仮想ゲームパッドはフェイスボタン、L / R トリガー、スティック押し込み、D-Pad など一般的な配置を備えており、幅広いタイトルで利用できる構造です。

タッチ操作タイトルにも応用の可能性

仮想ゲームパッドは、画面のタップ操作を物理ボタンに割り当てることで、コントローラー非対応のタイトル(タッチ操作専用のタイトル)でも物理操作で扱えるようになる可能性があります。

Google は ChromeOSPC 版 Google Play Games でも同様の仕組みを提供しており、Android に拡張する動きとしても自然です。

まとめ

Canary ビルドから、Google が Android 17 に向けてコントローラー操作の仕組みを大きく見直していることが確認されています。

ネイティブ対応のボタンリマッピングや仮想ゲームパッドの導入が進めば、これまで制限の多かったコントローラー操作がより柔軟に扱えるようになると見られます。

正式版でどこまで実装されるかは今後変わる可能性がありますが、Android のゲーム操作に関する課題の改善されることが期待されます。

出典: Android Authority

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著者情報

HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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