Google は、Android および iOS 向けに Google Home アプリのバージョン 4.3 の配信を開始しました。
今回のアップデートでは、Android 15 以降の Edge-to-edge デザイン対応、Matter 対応デバイスのローカル制御による高速化、在宅・外出の自動化の完全カスタマイズ対応など、機能性と操作性が大きく向上しています。
記事執筆時点では、iOS 版はすでに配信されているものの、Android 版は段階的な展開が続いており、日本の Google Play ストアではまだ反映されていません。
筆者の手元のデバイスでも バージョン 4.2 のままとなっており、新機能は確認できませんでした。
「在宅」と「外出」の自動化が完全カスタマイズに対応
Google Home の新しい自動化エディタで、従来の「在宅」と「外出」のルーティンが、条件(コンディション)や新しいアクション、そのほかのスターターを自由に追加できるようになりました。既存の自動化はそのまま動作します。
また、カメラやサーモスタットの在宅検知アクションについても、デバイスごとにオン / オフを切り替えられるようになり、より細かい制御が可能になりました。
カメラの AI 説明フィードバックが強化
カメラが自動生成する AI 説明文に対して、より具体的なフィードバックを送信できるようになりました。
説明文の下にフィードバックカードが表示され、「よく知る顔を認識できなかった」などの指摘が簡単に送れます。
また、録画クリップ内で検出された特定の顔に対して「高評価 / 低評価」を付け、認識精度の向上に協力することも可能です。
デバイスコントロール刷新。Matter 対応デバイスは最大 2 倍高速に
ライトやプラグ、スイッチなどのデバイスコントロール UI が刷新され、オン / オフなどの一般的な操作へ素早くアクセスできるショートカットが追加されました。
さらに、パブリックプレビュー版では、Android ユーザーは Matter 対応ライト・プラグ・スイッチをローカル制御できるようになりました。
クラウド経由の遅延がなくなることで信頼性が向上し、応答速度も最大 2 倍高速化されます。
Android 15 の Edge-to-edge 表示に対応
Google Home アプリは Android 15 以降、システムバーの背後までコンテンツを表示する Edge-to-edge デザインに対応しました。画面の表示領域を広く使えるようになり、より没入感のある UI になります。
バグ修正とパフォーマンス改善
バージョン 4.3 には以下の修正が含まれています。
- 一部のデバイスセットアップ時に発生していたクラッシュを修正
- Android でのキャストセッション中に発生していたクラッシュを修正
- 「家に質問する」の初期設定画面が意図せず再表示される問題を修正
- サーモスタット設定時に写真アイコンが重複表示される不具合を解消
まとめ
Google Home アプリ 4.3 は、UI 改善と自動化の拡張により、スマートホームの運用がさらに効率化されるアップデートです。
とくに在宅・外出の自動化の完全カスタマイズ対応や Matter デバイスの高速制御は実用性が高い改善です。
Android 版はまだ日本で反映されていないため、今後の展開に期待です。
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