Google と Qualcomm が共同で開発を進める「Android 搭載 PC」向けに、Snapdragon X Elite チップが準備されていることが明らかになりました。
これは、Android 16 の内部コードで同チップが確認されたことによるものです。
Snapdragon X Elite が Android 16 のコードリストに登場
アナリストの @Jukanlosreve 氏が X に投稿したスクリーンショットによると、「Android 16 のプライベートコードリスト」に Snapdragon X シリーズの記述が含まれており、Qualcomm がリポジトリに関連コードを追加していることが確認されています。
対象となるのは、フラッグシップの Snapdragon X Elite と、その下位モデルにあたる Snapdragon X チップです。これにより、Windows 向け ARM ノート PC に採用されている同チップを、今後登場する Android 搭載 PC にも流用できる道が開かれたとみられます。
Android / ChromeOS 統合世代の中核チップに?
Snapdragon X Elite は 2024 年に登場し、ARM アーキテクチャでデスクトップ OS を快適に動作させる初の高性能チップとして注目を集めました。Windows on ARM の普及を後押しした実績を持ち、性能・効率・アプリ互換性のいずれにおいても高い評価を得ています。
このチップが Android 16 コード内で発見されたことは、Google が進める「Android / ChromeOS の統合プロジェクト」において、将来的に Android PC に採用される可能性を示唆しています。
Snapdragon X2 Elite も視野に?
なお、Qualcomm は次世代チップ「Snapdragon X2 Elite」をすでに発表しており、2026 年の前半にコンシューマー向けに発売される予定です。
今回の報告ではこの X2 が Android 向けに採用されるかは不明ですが、X Elite をベースとした初期モデルの開発が着実に進んでいるとみられます。
Chromebook でも Snapdragon X チップの搭載に取り組まれる
また、これまでに何度かお伝えしているように、すでに Google は Chromebook においても、Snapdragon X Elite および Snapdragon X Plus チップを搭載するデバイスの開発に取り組んでいます。
これらが先にリリースされるのか、Android PC に向けて ChromeOS でテストされているのかはまだ分かりませんが、複数のデバイスで取り組まれていることから、Android PC 登場の前に Chromebook に搭載してリリースされることも期待されます。
いずれにしても、現時点ではまだ開発段階であることから、今後の進展に期待です。
出典: 9to5Google, Chrome Unboxed


