Google は、Google Meet の会議中に利用できるリアクション機能を拡張し、従来よりも幅広い絵文字ライブラリを使用できるようにしました。
これにより、会議中のフィードバックや感情表現をより柔軟に行えるようになります。
Meet で使えるリアクションが大幅に拡充
これまで Google Meet では限られた種類の絵文字しか利用できませんでしたが、今回のアップデートにより、Google の全絵文字ライブラリにアクセスできるようになりました。たとえば「🔥」や「🥳」など、これまで使用できなかった絵文字もリアクションとして送信できます。

この機能は、会議中のリアクションを通じて発表者や参加者が感情を共有しやすくし、チーム文化の醸成やコミュニケーションの活性化につなげることを目的としています。
管理者とユーザーの設定
管理者向けには、ドメイン・OU・グループ単位で設定を変更できる管理コントロールが提供され、初期設定では有効になっています。ユーザー側では、管理者が許可している場合、Web と Android 版で自動的に利用可能です。
会議の主催者や共同主催者は、ホストコントロールからこの機能を無効にすることもできます。また、拡張ピッカーを無効化して従来の絵文字バーのみを残す設定も可能です。
利用制限と対応状況
現時点での制限は以下のとおりです。
- Meet ハードウェア端末では拡張ライブラリからリアクションを送信できませんが、他の参加者が送信した絵文字は表示されます。
- ライブ配信視聴者も同様に送信はできませんが、絵文字の表示は可能です。
- iOS 版は今後のアップデートで送信機能が追加予定で、現段階では受信のみ対応しています。
- 組織独自のカスタム絵文字は非対応です。
展開スケジュールと対応プラン
管理者向け設定は、2025 年 11 月 6 日から最大 15 日かけて段階的に展開されます。
ユーザー向けには、即時リリースドメインが 2025 年 11 月 19 日から最大 15 日かけて段階的に展開され、計画的リリースドメインは 2025 年 12 月 9 日から 3 日以内で完全展開される予定です。
この機能は、以下の Google Workspace ユーザーが利用可能です。
- Business Standard / Business Plus
- Enterprise Standard / Enterprise Plus
記事執筆時点では、HelenTech の管理する Google Workspace アカウントに管理者向け設定([Google Workspace] > [アプリ] > [Google Meet の設定] > [Meet の動画設定])で「リアクション」のオン・オフの項目のみを確認しています。
- 関連記事:


