Google は Android Auto 版 Google マップのユーザーインターフェースを一部変更し、これまで小型ディスプレイで表示されなかった「報告」ボタンが利用できるようになりました。
あわせて、一部のユーザー環境では起動時に「おすすめの場所」がデフォルトで非表示になるなど、使い勝手を改善するアップデートが行われています。
報告ボタンのアクセス性が向上
今回のアップデートにおける主な変更点の一つは、「報告」機能のボタン配置です。これまで、特に 7 〜 8 インチ程度の比較的小さなディスプレイを搭載した車種では、他のボタンが優先され、「報告」ボタンが表示されないことがありました。
このため、一部のユーザーは Android Auto 経由で交通状況や危険箇所を報告できないという問題を抱えていました。
今回の変更により、この「報告」ボタンがより多くの車載ディスプレイで表示されるようになり、以前「案内音声」ボタンが配置されていた位置に置き換えられています。なお、「案内音声」ボタンは Google マップの設定メニュー内に移動されました。

これにより、より多くのドライバーが Waze のように、運転中に遭遇した交通渋滞や危険箇所、警察の活動などを他のユーザーと共有しやすくなります。
「おすすめの場所」がデフォルトで非表示に(順次展開中)
もう一つの変更点として、一部のユーザーの間で、Google マップ起動時に「おすすめの場所)」メニューが自動的に展開されなくなったことが確認されています。
この「おすすめの場所」は、予定や過去の運転履歴に基づいて目的地候補を表示する機能で、通勤などの際に便利な一方、ユーザーが意図しない場所を提案することもあり、毎回手動で閉じる必要があるなど不便との声が上がっていました。
今回の変更では、起動時にリストが自動で展開されず、必要な場合のみタップで開く形式へと変わっています。
現時点では、この仕様変更は一部のユーザーに限定されており、特に小型ディスプレイ搭載車で確認されています。表示設定を手動で切り替えるオプションはまだ用意されていませんが、今後のアップデートで追加される可能性があります。
まとめ
今回の Android Auto 版 Google マップの UI 変更は、特に報告機能を改善することで安全性と利便性を向上させるものとなっています。
「おすすめの場所」機能の自動展開をオフにする変更も、長年ユーザーから求められてきた改良点であり、改善されたことは歓迎です。
出典: 9to5Google