Google は 2025 年 10 月 14 日(現地時間)、Google スプレッドシートの AI 機能が Google 検索と自動的に連携し、Web 上の最新情報をもとに回答を生成できるようになったことを発表しました。これにより、スプレッドシート内でより正確かつリアルタイムなデータ分析が可能になります。
Google 検索に基づいた最新情報を取得
今年発表されたスプレッドシートの AI 関数 は、セル内で直接テキストの生成や情報の要約、データの分類、感情分析などを実行できるもので、先月には対応言語が日本語を含む 7 言語に拡大されていました。
今回のアップデートにより、この AI 関数が自動的に Google 検索の結果を参照するようになり、スプレッドシート上で最新の外部データを取得・反映できるようになりました。

Gemini が有効なユーザーには、この機能がデフォルトで提供されます。Workspace 管理者は、Gemini 機能の利用設定を管理コンソールから行うことが可能です。ユーザー側は、管理者が有効にしている限りこの機能を利用できます。
利用シーンの具体例
この機能強化によって、例えば以下のようなタスクをスプレッドシート内で直接実行できます。
- 公開されたばかりの映画の興行収入を日次で確認
- 新製品の発売後、市場の反応やセンチメントをリアルタイムに追跡
- 旅行計画のために目的地の最新天気情報を取得
これまで IMPORTXML 関数やスクリプトを用いて行っていたリアルタイムデータの取得が、より簡単に行えるようになります。
展開スケジュールと対象プラン
この機能は、即時リリースおよび計画的リリースドメインの両方で 2025 年 10 月 15 日から最大 15 日かけて段階的に展開されます。
利用可能な Google Workspace プランおよびユーザーは次のとおりです。
- Business Standard / Plus
- Enterprise Standard / Plus
- Google AI Ultra for Education
- Google AI Pro / Ultra
- Gemini Business
- Gemini Enterprise