Google は 2025 年 10 月 14 日(現地時間)、Chrome ブラウザの安定版チャンネル向けに新しいマイナーアップデートをリリースしました。
今回のアップデートでは、1 件のセキュリティ修正が含まれており、Windows および Macはバージョン 141.0.7390.107 / .108 に、Linux はバージョン 141.0.7390.107 へと更新されます。
これらのアップデートは、今後数日から数週間をかけて順次展開される予定です。
セキュリティ修正の内容
今回修正された脆弱性は以下の 1 件です。
- CVE-2025-11756 (High):Safe Browsing における「Use after free」の脆弱性
この脆弱性は、メモリ解放後のデータを誤って参照してしまう「Use after free」によるもので、悪用された場合、クラッシュや任意コード実行の恐れがあります。
Google は、修正版が十分に展開されるまで詳細情報を制限しており、悪用リスクを最小化する対応を取っています。また、AddressSanitizer や libFuzzer などの自動検出ツールによって多くの問題が事前に発見・修正されていることも明らかにしています。
Android / iOS 版の Chrome も更新
デスクトップ版に加え、モバイル版の Chrome でも同様のバージョン更新が行われています。
- Android 版: Chrome 141 (141.0.7390.111)
- iOS 版: Chrome 141 (141.0.7390.96)
これらのリリースには、デスクトップ版と同様のセキュリティ修正が含まれており、安定性とパフォーマンスの向上も行われています。Google Play ストアおよび App Store を通じて順次配信される見込みです。
手動でアップデートを確認する方法
Google Chrome は通常、自動的に更新されますが、手動でアップデートを確認することも可能です。
- Chrome ブラウザを開き、右上のメニュー(︙)をクリック
- [設定] > [Google Chrome について] を選択
- 更新が利用可能な場合は自動的にダウンロードが開始されます
アップデート完了後は、ブラウザを再起動して変更を適用してください。
出典: Chrome Releases