Google が開発する AI 動画作成ツール「Google Vids」が、今後の Chromebook に標準でプリインストールされる準備が進められていることが、Chromium のコード変更から明らかになりました。
ここでのプリインストールは、Web アプリ(PWA)をシェルフにあらかじめ配置する形式となります。
AI 動画作成ツール「Google Vids」とは
Google Vids は、テキストのプロンプト(指示文)やドキュメントをもとに、AI が自動で動画を生成するプラットフォームです。
ユーザーは手持ちの資料をアップロードしたり、作りたい動画の概要を入力したりするだけで、AI が構成やナレーション、映像を自動生成します。動画編集のスキルがなくても、プレゼンテーションや学習用コンテンツを簡単に作れる点が特徴です。
Chromebook に「Google Vids」ショートカットを追加
Chromium Gerrit に追加されたコード変更には、以下のように記されています。

これは、Google Vids の Web アプリを Chromebook にプリインストール(ショートカットとして配置)することを意味しています。
つまり、Chromebook を起動した時点でランチャーやシェルフに「Vids」アイコンが表示され、クリックすればすぐに Web アプリ版の Google Vids にアクセスできるようになります。
なお、現時点で追加されているわけではなく、今後の ChromeOS のアップデートで導入される見込みです。また、今回の情報は開発中のものであり、最終的にリリースされない可能性や変更される可能性もあることに注意してください。
Gemini、NotebookLM に続く ChromeOS の AI 統合戦略
今回の動きは、Google が AI 関連アプリを Chromebook にプリインストールすることで、より多くのユーザーに認知させる取り組みの一環とみられます。
これまでにも、AI チャットボットの Gemini や、ノート作成ツールの NotebookLM が同様に Chromebook にプリインストールされるようになっており、Google の AI サービスにアクセスしやすい環境が整いつつあります。