CIO は Qi2 対応の薄型モバイルバッテリー「SMARTCOBY SLIM 5K」のラインナップに、新たに「セーフティモデル」を追加したことを発表しました。
このモデルは、従来モデルのユーザーから寄せられた「発熱をできるだけ抑えて使いたい」という声に応え、本体温度の安定性を優先した設計となっています。
価格は従来モデルと変わらず、通常価格 5,980 円で販売されます。
ユーザーの声に応えた「セーフティモデル」の登場
「SMARTCOBY SLIM 5K」は、薄さ、出力性能、発熱温度といった要素のバランスを考慮して開発された製品です。
これまで販売されていたモデルは、Qi2 規格の最大 15W 出力を活かす「ハイパフォーマンスモデル」として位置づけられます。
しかし、パワフルな出力性能を持つ一方で、ユーザーからは発熱に関するフィードバックも寄せられていました。これを受け、CIO は本体温度の上昇を抑制し、より安心して利用できることを重視した「セーフティモデル」を新たに開発しました。
筆者も従来の「SMARTCOBY SLIM 5K」を愛用していますが、最大 15W 出力でなくても充電時の発熱は確かに気になる点でした。
ハイパフォーマンスモデルとセーフティモデルの違い
両モデルは、ユーザーが重視するポイントによって選択肢が分かれます。どちらのモデルも CIO が定める安全基準を満たしており、品質上の問題はありません。
- セーフティモデル
- メリット: 発熱を抑えながら安定した充電が可能です。スマートフォンを操作しながらの「ながら充電」や、夜間の就寝中の充電など、長時間の利用でも安心して使えます。
- デメリット: 出力が制御されるため、充電スピードは控えめになり、満充電までに時間がかかります。
- ハイパフォーマンスモデル (従来版)
- メリット: Qi2 規格の最大 15W 出力により、iPhone や対応スマートフォンをスピーディーに充電できます。
- デメリット: 高出力な分、発熱が高まりやすくなります。また、高温環境下では安全のために出力が抑制されたり、充電が一時停止したりする場合があります。
製品の主な仕様
「SMARTCOBY SLIM 5K セーフティモデル」の主な仕様は以下の通りです。
型番 | CIO-MB20W1C-5K-WL15 |
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内蔵バッテリー | 5,000mAh 3.85V (19.25Wh) |
定格電圧 | 5V |
定格容量 | 3000mAh |
ポート数 | USB-C x1 |
入力 (USB-C) | 5V⎓3A / 9V⎓2.22A (Max 20W) |
出力 (USB-C) | 5V⎓2A / 9V⎓2.22A (Max 20W) |
Qi2 ワイヤレス | 最大 15W |
USB-C + ワイヤレス | Total 10W |
製品サイズ | 約 102 × 70 × 8.7 mm |
重量 | 約 117g |
サイクル回数 | 約 500 回 |
蓄電時間 | 約 150 分 |
対応急速充電規格 | Qi2 充電 / PD3.0 |
まとめ
今回、「SMARTCOBY SLIM 5K」に「セーフティモデル」が加わったことで、ユーザーは充電速度と温度安定性のどちらを優先するかに基づいて、自分の使い方に最適なモデルを選べるようになりました。
ちなみに、Google Pixel 10 シリーズでは最大 15W の Qi2 ワイヤレス充電(マグネット内蔵)をサポートするようになったため、「SMARTCOBY SLIM 5K」の充電速度の恩恵を受けやすくなりました。
しかし、発熱を気にするユーザーは、多少速度が落ちたとしても、従来の「パフォーマンスモデル」ではなく「セーフティモデル」を選ぶほうが安心です。
価格は 5,980 円となっていますが、間もなく開催される 「Amazon プライム感謝祭」ではセール価格 4,980 円で販売される予定です。