Microsoft は 2025 年 10 月 1 日(現地時間)、2018 年以来となる Microsoft 365 の主要なアプリケーションのアイコンを刷新したことを発表しました。
この新しいデザインは、Copilot の進化によって変化する製品のあり方を反映したものとしています。
新アイコンのコンセプトは「流動性」と「シンプルさ」
新しいアイコンは、「流動性 (Fluidity)」と「遊び心 (Play)」をコンセプトに掲げ、よりシンプルで直感的、かつアクセシブルなデザインを目指しています。

今回の刷新における主なデザインの変更点は、以下の通りです。
よりシンプルに
アイコンのグラフィックが簡略化され、視認性が向上しました。例えば、Word のアイコンは、これまで4本の横線で文書を表現していましたが、新しいデザインでは 3 本に減らされています。これにより、小さなサイズでもアイコンが認識しやすくなりました。
流動的なフォルム
従来のシャープで直線的なデザインから、柔らかく流れるような曲線や折り目を多用したフォルムへと変更されました。これにより、アイコンに動きと親しみやすさが生まれ、コラボレーションを促すような印象を与えます。
鮮やかなカラー
カラーパレットも大幅に見直され、これまでの控えめなグラデーションに代わり、より豊かで鮮やかな色彩が採用されています。
類似色のグラデーションを強調することで、コントラストとアクセシビリティが向上し、アイコン全体がより明るくダイナミックな印象になりました。
その他、Word の「W」など、各アプリを象徴するアルファベットは維持しつつ、デザインを刷新することで、伝統を受け継ぎながらもモダンな外観を実現したとしています。
背景にある Copilot の影響
今回のアイコンデザインの変更は、AI アシスタント「Copilot」の登場によって、Microsoft 365 の使い方が大きく変わったことを反映しています。
以前の 2018 年のデザインが各アプリの「見た目の統一感」を重視していたのに対し、今回のデザインは AI がもたらす「アプリ間のスムーズな連携」を表現しているのが大きな違いです。
これまではアプリの機能が中心でしたが、これからは Copilot がユーザーの「目的」を理解し、それを達成するために Word や Excel といったアプリを横断して作業を助けてくれます。新しいアイコンの流れるようなデザインは、この「目的達成までのスムーズな流れ」を象徴しているとしています。
出典: Microsoft Design