ソニーのフラッグシップワイヤレスヘッドホン「Sony WH-1000XM6」に対して、バージョン 3.0.0 となるソフトウェアアップデートの配信が開始されました。また、WF-1000XM5 に対しても同様のアップデートが報告されています。
このアップデートにより、Google の Gemini との自然な会話が可能になる「Gemini Live」や、Fast Pair を利用した「オーディオ共有 (Audio Sharing with Fast Pair)」に対応します。さらに、LE Audio 接続時の機能向上やセキュリティ強化も含まれています。
筆者が所有する WH-1000XM6 の実機でも、実際のアップデートの内容を確認しています。
バージョン 3.0.0 の主なアップデート内容
実際のアップデート画面によると、主な変更点は以下の通りです。
- LE Audio 接続中に利用できる機能が追加(デジタルアシスタント、Find Hub、Head Tracking)
- Gemini Live への対応
- Audio Sharing with Fast Pair への対応
- 本体ソフトウェアのセキュリティ強化

LE Audio 接続時の機能が向上
今回のアップデートにより、高音質・低遅延な接続方式である LE Audio を利用している際に、これまで制限されていた一部の機能が使えるようになりました。
これには、「デジタルアシスタント」の呼び出しや、頭の動きに合わせて音の聞こえ方を変える「ヘッドトラッキング」機能が LE Audio 接続中でも利用可能になります。
ただし、これらの機能を利用するためには、アップデート完了後に一度スマートフォンなどからヘッドホンのペアリング情報を削除し、再度ペアリングを行う必要があるためご注意ください。
Gemini Live とオーディオ共有に対応
Android の新機能である「オーディオ共有」に対応しました。これにより、1 台のスマートフォンで再生している音楽や動画の音声を、WH-1000XM6 だけでなく、友人などが持つ対応イヤホンやヘッドホンと同時に、かつ簡単(Fast Pair)に共有して聴くことが可能になります。
また、Google の AI アシスタント Gemini と「Gemini Live」に対応したことで、より自然でスムーズな会話形式でのやり取りが可能になります。
アップデートの注意点
アップデート画面の案内によると、ソフトウェアの更新には Android で約 40 分、iPhone では約 60 分の時間がかかるとのことです。
更新中はオーディオ機器とモバイル機器を近づけた状態にし、Wi-Fi や電子レンジなど他の電波が飛び交う環境を避けて、Bluetooth 接続が安定している場所で行うようにしてください。
まとめ
今回のバージョン 3.0.0 アップデートは、複数の新機能追加とセキュリティ強化に加え、LE Audio の機能拡張やオーディオ共有への対応は、WH-1000XM6 の利便性を高める待望のアップデートと言えます。
対象製品をお持ちの方は、Sony Headphones Connect アプリからアップデートの通知を確認してみてください。