Google は、Google ドライブにおける共有フォルダ内のファイルやフォルダのアクセス権限に関する仕様を、2025 年 9 月 22 日から変更したことを発表しました。この変更により、アクセス管理がより一貫性のあるものになります。
共有フォルダ内のアイテムに対する個別のアクセス制限が不可に
今回のアップデートにより、共有フォルダ内にある特定のファイルやフォルダに対して、個別にアクセスを制限することができなくなります。
これまで、共有フォルダ内の一部のアイテムだけを、フォルダ全体の設定とは異なるアクセス権限にすることが可能でした。
しかし、2025 年 9 月 22 日以降、このような個別の制限は許可されなくなり、アクセス管理はフォルダ全体に適用される「限定公開フォルダ」の設定を通じて一貫して行う必要があります。

また、親フォルダのアクセス制限を変更する権限がないユーザーの場合、関連するオプションがグレーアウトして選択できなくなります。

ファイル単位でアクセスを制限したい場合の代替案については、ラーニングセンターの「ファイルの共有に関するヒント」で紹介されています。
「編集者は権限の変更と共有ができます」設定の変更
2025 年 9 月 22 日より、「編集者は権限の変更と共有ができます」の設定も変更されます。
この設定をオフにすると、編集者によるアイテムの直接的な共有は引き続き制限されます。しかし、アイテムのオーナーがそのアイテムを共有フォルダに配置した場合、フォルダのアクセス設定の変更がアイテムにも適用されるようになります。
以前は、アイテムのオーナー自身がフォルダのアクセス設定を変更した場合にのみ、その変更が適用されていました。
さらに、2025 年 10 月 8 日からは、この設定がオフになっている既存のアイテムに対して「限定公開」が適用されます。これにより、引き続きアイテムのオーナーのみが共有できるようになります。
ただし、10 月 8 日以降にこの設定をオフにした新しいアイテムには、この「限定公開」は適用されません。
なお、この変更はシステム全体に自動的に適用されるため、ユーザーがすぐに対応する必要はありません。
展開スケジュールと対象ユーザー
それぞれの機能の展開スケジュールは次のようになっています。
- アクセス制限の変更:
- 即時リリース / 計画的リリース ドメイン: 2025 年 9 月 22 日より最大 15 日間かけて段階的に展開
- 「編集者は権限の変更と共有ができます」設定の変更:
- 即時リリース / 計画的リリース ドメイン: 2025 年 9 月 22 日より最大 15 日間かけて段階的に展開
この変更は、すべての Google Workspace ユーザー、Workspace Individual 加入者、および個人の Google アカウントを持つユーザーに適用されます。
まとめ
今回の Google ドライブの仕様変更は、共有フォルダにおけるアクセス権限の管理をシンプルにし、一貫性を高めることを目的としています。
意図しないアクセス許可を防ぎ、より直感的な管理が可能になるため、フォルダ内のセキュリティが向上することが期待されます。
より詳しい内容については、ヘルプページの「フォルダへのアクセスを制限する方法」などをご覧ください。