Google Pixel 10 のグラフィックス性能問題、古い GPU ドライバが原因か

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Google Pixel 9 Pro と Google Pixel 10 Pro のリアパネルを並べた写真

Google の最新フラッグシップモデル「Pixel 10」シリーズは、カメラやソフトウェアの機能で高い評価を得ていますが、GPU 性能が予想よりも延びないことについて、古い GPU ドライバが原因である可能性が指摘されています。

現時点では Google 側からの対応はないものの、将来のソフトアップデートで改善することが期待されています。

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スペック通りの性能が出ない Pixel 10 の GPU

Pixel 10 に搭載されているチップ「Tensor G5」は、前世代から順当にアップグレードされているものの、特に負荷の高いゲームなどにおいて、価格帯に見合う性能を発揮できていないとの報告があります。

Pixel 10 が搭載する GPU「PowerVR DXT-48-1536」は、Vulkan 1.3 などの最新機能をサポートし、スペック上は十分な性能を持つはずです。しかし、ユーザーの調査によると、高負荷時でも GPU のクロックスピードが最大 1GHz まで上がらず、アイドル時の 396MHz に固定されていることが問題と見られています。

これにより、ベンチマークスコアが前モデルの「Pixel 9 Pro」を大きく下回るだけでなく、動画再生時のバッテリー消費増加や、ゲームにおけるパフォーマンス低下といった問題がユーザーから寄せられています。

なお、これはリークの段階でも指摘されていたことで、CPU だけでなく GPU のテストを含む AnTuTu ベンチマークのスコアでは、スコアが前世代から予想外に延びませんでした。

原因は古い GPU ドライバの可能性

このパフォーマンス低下の最も有力な原因として、Pixel 10 シリーズの GPU ドライババージョンは v24.3 と、最新バージョンではないことが挙げられます。

GPU を開発した Imagination Technologies からは、すでに Android 16 への対応などを追加した新しいバージョン v25.1 がリリースされているため、ドライバのアップデートで改善することが期待されます。

ソフトウェアアップデートでの改善に期待

Google はこれまでにも、Android のメジャーアップデートの一環として GPU ドライバを更新し、パフォーマンスを大幅に向上させた実績があります。

このことから、Pixel 10 の GPU パフォーマンス問題も、将来のソフトウェアアップデートによって修正される可能性があります。

新しいドライバは、まず Android 16 のベータ版で提供され、その後、12月に予定されている Feature Drop で一般向けに配信されるかもしれません。

現時点では Google から公式な発表はありませんが、Pixel 10 シリーズユーザーは、ソフトウェアの修正によって GPU パフォーマンスの改善を待つしかなさそうです。

出典: Android Police

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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