Google は Android Auto の UI について、ユーザーから不評だった変更を元に戻すことをテストしている可能性があります。
Android Authority が Android Auto の最新ベータ版(バージョン 15.2.653604)の APK 解析を行ったところ、メディアプレーヤーの背景に再生中のアルバムアートを反映させるオプションが再びテストされていることがわかりました。
しかし、この変更と同時に、別の表示に関する不具合も発生しているようです。
アルバムアート背景への回帰をテスト
以前の Android Auto では、Spotify や YouTube Music などのメディアプレーヤーの背景に、再生中の曲のアルバムアートをぼかして表示するデザインが採用されていました。
しかし、最近のアップデートで Material デザインが導入され、背景はスマートフォンの壁紙に合わせた単調な色に変更されました。この変更が、一部のユーザーから不評を買っていました。
Android Authority によると、最新のベータ版ではメディアプレーヤーの背景を再びアルバムアート連動に戻すための隠しオプションが発見されました。これにより、以前のようにアルバムアートをぼかした背景が復活する可能性があります。

ただし、再生/一時停止といった操作ボタンの色は、引き続きスマートフォンの壁紙から抽出した色が使用されるようです。
さらに、現在テストが進められている新しい UI デザイン(アイコンが小さくなるなどの変更を含むもの)においても、同様にアルバムアートを背景に利用するテストが行われていることが確認されています。
一方で新たな不具合も発生
ユーザーにとって良い変更がテストされる一方で、新たな問題も発生しています。
これは同じ Android Auto のバージョンにおいて、Google マップと音楽アプリを分割画面で表示した際に、曲名などのテキストが読みにくくなる不具合が確認されました。
これは、アルバムアートに適用される明るい色のフィルターと、テキストの白色が重なってしまうことが原因とみられています。
まとめ
Google がユーザーのフィードバックに応えて、Android Auto の再生中画面でアルバムアート背景の復活を検討している点は歓迎すべき動きですが、同時に発生しているテキスト表示の問題を解決した上で、広く展開されることが期待されます。
とはいえ、これらの変更はテスト中のものであり、正式にリリースされるかどうかは、まだ分かりません。
なお、現在 Android Auto の最新バージョンは v15.0 となっています。
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