Google Pixel 10 シリーズで、かつて Pixel 4 に搭載されていた「アンビエント EQ」が、「アダプティブトーン」として復活しました。
この記事では、周囲の照明に応じてディスプレイを最適化する「アダプティブトーン」の概要と設定方法を紹介します。
「アダプティブトーン」の仕組みと設定方法
「アダプティブトーン」は、スマートフォンに内蔵された周囲光センサーとカラーセンサーを利用し、周囲光の色温度を測定します。
測定結果に基づき、ディスプレイの色を暖色系または寒色系に調整することで、どのような照明環境でも表示の一貫性を保ち、視覚的な快適さを向上させます。
例えば、暖かい色の室内照明の下では、スマートフォンのディスプレイが青白く見えることがありますが、この機能によって自然な色合いに近づけます。
Pixel 10 シリーズで「アダプティブトーン」を有効または無効にするには、[設定] > [ディスプレイとタップ] > [アダプティブトーン] のトグルを切り替えます。

5 世代ぶりの待望の復活
この技術は、Apple 製品の「True Tone」や Samsung 製品の「アダプティブカラー」と同様のものです。
Google は、スマートディスプレイの Nest Hub や 2019 年に発売された Pixel 4 で「アンビエント EQ」としてこの機能をすでに導入していました。
しかし、Pixel 5 以降のスマートフォンからは削除され、2023 年の Pixel Tablet で一時的に復活したものの、スマートフォンへの搭載は 5 世代ぶりとなり、今回「アダプティブトーン」という名前で復活しました。
まとめ
Pixel 10 シリーズに搭載された「アダプティブトーン」は、新しい機能ではありませんが、多くのユーザーにとっては嬉しい機能の復活となります。
なお、Google は「アダプティブトーン」だけでなく、画面のちらつきに敏感なユーザーのために「目の敏感な方向けの明るさ調整」という機能も導入しています。
この設定は [設定] > [ユーザー補助] > [目の敏感な方向けの明るさ調整] から有効または無効に切り替えることができます。