Google のキーボードアプリ「Gboard」のベータ版において、新たにキーボードのフォントサイズを個別に調整できる設定が展開されていることがわかりました。
この機能により、Android システムの表示設定とは独立して、Gboard のキーボードに表示される文字やアイコンのサイズをユーザーが自由に変更できるようになります。
Gboard の新しいフォントサイズ設定
Gboard に新しいフォントサイズ設定が追加されると、「キーボードのフォントサイズを変更しました」というバナーが表示され、この設定は Gboard の設定からアクセスできます。

設定場所と調整範囲
このフォントサイズ設定は、Gboard の [設定] > 「デザイン」セクション > [フォントサイズ] で変更が可能です。

デフォルトでは「システムの設定に合わせる」が選択されており、従来の動作と同じです。ユーザーはこれを 85% から 200% までの範囲で細かく調整することができます。
この変更は、キーボードの文字や数字だけでなく、上部ツールストリップのアイコンサイズにも適用されます。ただし、絵文字自体のサイズには影響せず、絵文字カテゴリのタイトルのみが変更されます。
以下は HelenTech が実際のデバイスで表示を変更したところの様子です。

システム設定からの独立
この機能の大きな利点は、Android の「表示サイズとテキスト」の設定とは独立して Gboard のキーボードサイズをカスタマイズできる点です。
これにより、システム全体の表示はそのままに、キーボードの視認性だけを向上させたいユーザーにとって、より柔軟な設定が可能になります。
現在、この機能は Gboard ベータ版 (バージョン 15.9) を利用している一部のデバイスで確認されており、まだ広く展開はされていません。
まとめ
Gboard に追加された新しいフォントサイズ設定は、ユーザーがより快適に文字入力を行えるようにするための便利な機能です。
特に、スマートフォンの画面サイズや視力に応じて、キーボードの文字サイズだけを大きくしたいと考えていたユーザーにとっては待望のアップデートと言えます。
まだベータ版でのテスト段階ですが、今後の正式リリースが期待されます。
出典: 9to5Google