Chrome 139 のセキュリティアップデートが展開 (2025/08/26)。クリティカルな1件の脆弱性修正を含む

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Google Chrome がアップデートされているところ

Google は 2025 年 8 月 26 日 (米国時間)、デスクトップ向け Chrome ブラウザの安定版 (Stable) チャンネルをバージョン 139.0.7258.154/.155 (Windows, Mac) に、Linux 向けを 139.0.7258.154 に更新したことを発表しました。

また、Android 版 Chrome も 139.0.7258.158 へとアップデートされます。

このアップデートは今後数日から数週間かけて順次提供される予定です。このビルドにおける全変更点のリストは、Git のログで確認できます。

目次

今回のセキュリティ修正の内容

今回のアップデートには、1 件のセキュリティ修正が含まれています。Google は、外部の研究者によって報告された脆弱性の詳細を公開しました。深刻度は「Critical (致命的)」に分類されています。

  • Critical CVE-2025-9478: ANGLE における解放後のメモリ使用 (Use after free)。

「解放後のメモリ使用 (Use after free)」は、プログラムがすでに解放したメモリ領域にアクセスしようとすることで発生する脆弱性です。これにより、ブラウザのクラッシュや、攻撃者による不正なコードの実行につながる可能性があります。

今回は、Web ブラウザで 3D グラフィックスを表示するための互換性レイヤーである ANGLE でこの問題が発見されました。

Google は、バグの詳細やリンクへのアクセスについて、大多数のユーザーが修正版にアップデートされるまで制限を設ける可能性があるとしています。

Android 版のアップデート

デスクトップ版と合わせて、Android 版 Chrome もバージョン 139.0.7258.158 へとアップデートされます。このリリースは、今後数日かけて Google Play ストアで利用可能になります。

Android 版のリリースには、安定性とパフォーマンスの向上が含まれており、デスクトップ版と同様のセキュリティ修正が適用されています。

まとめ

今回のアップデートは、深刻度が最も高い「致命的 (Critical)」と分類される脆弱性の修正を含む、非常に重要なセキュリティアップデートです。安全にブラウザを利用するためにも、早めにアップデートを適用することをお勧めします。

Chrome ブラウザは通常、自動でアップデートされますが、ブラウザの右上にあるメニュー (3 つの点) から [ヘルプ] > [Google Chrome について] を選択することで、手動でアップデートを確認・適用することも可能です。

出典: Chrome Releases

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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