Google は、これまでバックグラウンドで自動的に更新されていた Android デバイスの重要なアプリを管理するための新しい「システムサービス」ページを広く展開しています。
このページを利用することで、ユーザーはシステムの動作を支える様々なサービスのアップデート状況を確認し、手動で更新できるようになります。
Android の「システムサービス」とは
Android デバイスは、「Google Play 開発者サービス」だけでなく、他にも多くのファーストパーティ製アプリケーションによってその機能が支えられています。
これらのアプリの多くは、ホーム画面やアプリランチャーにアイコンが表示されず、Play ストアのメインアップデートリストにも現れないため、ユーザーがその存在や更新を意識することはほとんどありませんでした。
Google は、2025年7月の Google Play システムアップデートでこれらのバックグラウンドで動作するサービスを一覧で確認し、アップデートできる一元的な場所を提供することを発表しました。
新しいアップデートページへのアクセス方法
この「システムサービス」ページへのアクセス方法は、次のとおりです。
- 設定アプリを開きます。
- [Google] または [自分の名前とプロフィール画像] をタップします。
- [すべてのサービス] タブに切り替えます。
- 「プライバシーとセキュリティ」までスクロールし、「システム サービス」をタップします。

「システムサービス」ページでできること
このページでは、インストールされているシステムサービスが「最新の状態」と「利用可能なアップデート」に分類されて表示されます。対象となる主なサービスは以下の通りです。
- Android System Intelligence
- Google Play Protect Service
- AndroidシステムのWebview
- Settings Services
- Pricate Compute Services
- Google Play 開発者サービス
- Adaptive Connectivitiy Services
- Google Play 開発者サービス(AR)
- SIM マネージャー
- Device Health Services
- System Parental Controls
- Android System SafetyCore
- Android System Key Verifier
- Google Partner Setup
- Search Engine Selector
これらのサービスは通常、自動でバックグラウンド更新されますが、このページから利用可能なアップデートを即座に手動で適用できます。各項目を開くと Play ストアのアプリ説明を読むことも可能です。
一方で、現状では各サービスのバージョン番号が表示されないため、詳細を確認するには「アプリ情報」ページを開く必要があります。この点については、今後の改善が期待されます。
なお、「アプリ情報」ページ下部の「アプリの詳細」をタップした際のリンク先が、従来の Play ストアからこの「システムサービス」ページに変更されました。
また、ページ内には「システムサービスのベータ版に参加」または「利用中」というリンクも目立つように配置されており、Google Play 開発者サービスを含む、このページに記載されている全てのサービスのベータ版に一括で参加することができます。
まとめ
今回、広く利用可能になった「システムサービス」ページは、これまでユーザーからは見えにくかった Android の重要なアプリをひとまとめに表示し、管理できるようにするものです。
これにより、ユーザーは自身のデバイスが最新の状態にあるかをより簡単に確認できるようになります。
出典: 9to5Google